たとえ、貴方の敵になっても私は貴方を守る。2

72【「じゃい」って何なの？】 ページ41

地獄蝶「申し上げます。隊首会が始まりますのでご準備を。」

桃「では隊長。行きますよって寝ちゃダメですよォ。起きてください!!」

桃ちゃんにゆらゆらと揺さぶられて起きると桃ちゃんがプンスカと怒っていた。

桃「起きましたか？二度寝はさせませんからね！」

「そんな怒っちゃやーよ。さ、隊首会行こ。」

廊下に出るとコソコソと陰口らしき声が聞こえた。

死神「うわっ。東雲隊長だ。」

死神「一度はソウル・ソサエティを裏切ったくせにでかい面しやがって。」

死神「何で隊長なんかやってるんだよ。隊長って器でもないだろ。」

死神「バカッ。聞こえるだろ(ｸｽｸｽ)」

女性死神からの支持は自分で言ったらなんだけど結構ある方だが、男性死神からの支持は裏切った後、ものすごく減っている。でもしょうがない。裏切ったのは事実。だからこういう時必ずすることがある。

「そこの方々。」

死神「(ﾋﾞｸｯ)は、はい!!」

私は正座をし額を床につけた。

「申し訳、ございませんでした。」

死神「あ、頭をお上げ下さい!!」

「私がソウル・ソサエティを裏切って何故隊長をできるのか不満がおありなのは分かります。ですが、私は精一杯この五番隊隊長を勤めあげます。至らない部分もありますが…これからもよろしくお願いしますね。(ﾆｺｯ)」

死神「＼＼＼(ﾎﾟｹ〜)」

桃「さ、隊長。早く行きますよ。」

「あっうん。では失礼致します。」

ペコリと頭を下げ歩いていると桃ちゃんが呟くように言った。

桃「隊長。いつもそうしておしとやかにしてください。顔は綺麗なんですから。」

「いやだっ。顔はって心もキレイじゃい！」

桃「じゃい？」

「じゃい。」

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