復讐の猫 (ページ4)

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猪も七代目には豚になる＿弍ページ4

「皆様お揃いのようですので、それではこれより、第十二回十二大戦を始めさせていただきます。」

「エヴリバディ･クラップ･ユア･ハンズ！」そう言って彼は手を打った

無論、それに加わる戦士は一人もいないが。
それをきにせず、拍手をやめ話は始めた。

「私は本体戦の審判を務めさせていただきます、ドゥデキャプルと申す者です。どうかお見知りおきを」

猫「(どぅできゃぷる、噛むね)」

ドゥデキャプルは深々と一礼した。

戦士達はさほど気にする様子はなく。
殆どの戦士はほかの戦士の観察に当たっていた

そんな中、『猫』はこちらを奇妙な視線を送る彼女に然程気にしない様子で欠伸をした。

ドゥデキャプルは話し出す。

「早速ではございますが、これよりルール説明に入らせて頂こうと思います。後ろのテーブルをご覧ください」

戦士達が、テーブルの方へむきだす。

そこには、十三個のどす黒い宝石が、テーブルの上に置かれていた。

猫「(カッティングが変だな、それに微かな毒の臭い)」

「おのおの、おひとつずつお取りください」
そう言われる。
殆どの戦士は動かない。

猫「(ここで警戒しててもね。)」

『猫』は取りに行く。
とって、元の場所へ戻ると

ほかの戦士もそれぞれ宝石を取りにテーブルへ向かった。

戦士が全て宝石を取ったところ
一つ残る。

それも当たり前だが、

そこへ、「なぁ審判員さんよぉ」と、話すものがあった。

辰「俺様の弟の分の宝石が、どうやら余っているみたいなんだけど、これは俺様が持ってていいのかい？」

あの生首と同じ顔の顔が答える。

猫「(ビンゴ、断罪兄弟だったか、でもこいつは負けたな…無論僕が、皆殺すけどね)」

ドゥデキャプルは、
「どうぞどうぞ構いませんよ、お持ちください」
と、答える

辰「へへへ、ラッキー。儲け儲け」

「但し、『呑み込む』のはひとつにとどめていただくように、お願い申し上げます。」

辰「あん？呑み込む？」

誰しもが思ったであろう。

「ええ。他の皆様もどうかその宝石を、噛まずに飲み込んでください＿＿必要でしたら水はこちらで用意致しますので」

流石の戦士でも、呑み込むには躊躇するサイズ。
とは言え、ここで恥を晒す訳にはいかない。

恥というか、動作一つ一つで的にされてしまうこともあるからだ

猫「(これもビンゴ。やはり毒だ)」

その招待は毒だった。