暗い海と黒い影 ページ4
『ここどこだろ…？』
携帯を見ながら歩いてたせいで、見覚えのない通りに入り込んでしまったことに気がつく。
[無料案内]と書かれた看板の店の前で、煙草を吸っていた男性がこちらを見て目を細めた。
品定めするようなその視線に悪寒が走り、慌てて踵を返す。
複雑な路地を抜けても、ネオンの建物ばかりが続く通りに自然と足が早まる。
携帯の地図を開こうと、ポケットに手を入れた瞬間肩を叩かれた。
『っ、』
「おねーさん、こんなとこで何してんの？」
振り向くと、2人の男が立っていた。
『いや、あの、大丈夫です、』
ニヤニヤと笑うその男達に心臓が警告音を鳴らす。
慌てて通り過ぎようとした瞬間、手首を生ぬるい手が掴んだ。
「待って、どこいくのー？」
「迷っちゃった？」
据えた煙草の匂いが鼻を掠め、足が震える。
『大丈夫です！』
「飲み屋探してる？いい店知ってるよ？」
「ここ、朝まで飲み放題で5000円！安くね？」
目の前のピンクの建物の�犁抃�4980円〜�瓩鮖悗気掘⊂个γ肪�。
「はい決まりー！飲も飲もー！」
入口に向かって足を早める男に、背中を嫌な汗が伝う。
『っ、やめてくださいっ、』
勢いよく腕を振り払い、男達に背を向けて走る。
「待ってよ！」
「鬼ごっこ？いいねー」
人通りのない路地に響く男達の声。
「逃げろ逃げろー捕まえちゃうよー！」
逃げても逃げても怪しい色のネオンが、男達の声が、追いかけてくる。
息を切らし走ると、いきなり目の前に暗い海が広がった。
大きなコンテナが積み重なる港湾は、もちろん人なんていなくて。
追いかけてくる笑い声に、コンテナの間を走り抜ける。
『っはぁっ、』
走りながら、ポケットから携帯を取り出し、履歴を開く。
『(お願い、っ、出て！)』
耳にあてコール音を聴きながら、必死に願うと
�爐發靴發掘���
『っ叔父さん！っ、助けてっ、！』
聞こえてきた低い声に、間髪を入れずに叫んだ
�犧�どこにいる��
一瞬の沈黙の後、鋭い声で問う叔父さん。
『鈴浜の繁華街のっ、港湾！』
「今度は隠れんぼですかー？」
笑い声が薄暗い港湾に響き、心臓が鳴る。
�爐垢姐圓���
ぶつりと切れた電話を握りしめ、コンテナの影の暗い隙間に身を寄せしゃがみこむ。
遠ざかったり、近づいたりする男の声に、距離が掴めない。
「どこだよ！」「出てこいよ！」
段々声色が強くなってくる男達の言葉。
『(お願い、見つけないで、)』
ガタガタと震える体を抱きしめ、ひたすら祈った。
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やぁ(プロフ) - こんばんは。はじめまして！この作品が大好きで何度も読ませて頂いております。9のパスワードを教えていただきたいです。よろしくお願い致します！ (4月8日 23時) (
レス) id: afb0f19d33 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - こんばんは🌃いつも楽しく見させて頂いています。９のパスワードを差し支えなければ教えて頂けないでしょうか? (1月3日 21時) (レス) id: 9ba221d380 (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - はじめまして。この作品が大好きで何回も読ませていただいております！もし、差し支えなければ9のパスワード教えていただかないでしょうか？ (12月16日 16時) (レス) id: 8ef99b4bc6 (このIDを非表示/違反報告)
博子(プロフ) - 続きが読みたいので、パスワードを是非教えて下さい！ (9月17日 7時) (レス) id: dc8dec8862 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 初めまして。最近この作品と出会って一気に読ませていただきました。続きはもう読めないのでしょうか？ (7月14日 10時) (レス) id: 222fa2acf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jiu.
| 作成日時：2019年6月2日 20時
