山の中で ページ5
ざわざわと騒がしい木々の間を走り抜けながら、Aは周囲を警戒していた。
あの少年と握手してすぐ、二人の少女達が話し始めた。
曰く、ここには鬼殺の剣士達が生け捕りにした鬼がおり、鬼は外には出られないということ。
曰く、試験の達成条件はこの山の中で七日間生き抜かなければならぬということ。
鬼が闊歩する山で、捕食対象である人間が七日間も生き抜くのはかなり難しい。
恐らく今回の最終選別を受ける人の八割九割はここで命を散らすだろう。
自分だって絶対に生き抜けるかと問われれば素直には頷けない。
それだけ何が起こるか分からない場所なのだ。
しかし私は生き抜かなければならない。出来るか出来ないかではなく、やらなければならない。
私には目的があるから。
だからこんな所で死ぬ訳にはいかない。
そう強く思いながら、目の前に現れた鬼に刀を向けた。
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希乃(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます!現在続きを執筆中ですのでしばしお待ちを…! (2019年5月20日 7時) (レス) id: 2c5a503106 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - とっても面白いです!続きも楽しみにしています! (2019年5月18日 23時) (レス) id: f66f75f695 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:希乃 | 作成日時:2019年5月13日 16時