17話 ページ19
Aside＿＿＿
目の前の人間が俺の名前を知っていた。
でも、俺は知らない。
他の鬼狩りよりも、強い。
だが、その攻撃は童磨や猗窩座に比べたら遅く見えた。
女の鬼狩りは時間稼ぎのつもりなのか、よく話した。
日が昇っても俺は死なない。
煩かったから肩に噛み付いた。
でも、とても美味しくない。
そう思ったら、あの時のような苦しさが込み上げてきた。
無惨様に藤の花の毒を打たれた時のような。
眩暈がする。頭痛がする。
胡蝶「うふふ、私は藤の花を身体に取り込んでいるので、食べると鬼にとっては毒なんですよ」
でも、無惨様に打たれた時よりはマシだ。
もう、身体が解毒し始めているのが分かる。
身体が一気に高ぶるこの感じ。
Aは再び胡蝶に攻撃するため、地面を力強く蹴った。
ベベンッ＿＿＿＿＿＿
が、その攻撃は胡蝶は当たる事なく、琵琶の音と共に現れた襖にAは吸い込まれ、消えていった。
Aも驚いた。
「鳴女！！なぜ！」
鳴女「無惨様があなたをお呼びです。」
「分かった」
そう言うと、同時に琵琶の音が鳴り、風景が変わった。
Aは反射的に跪き頭を下げた。
無惨「累が死んだな。」
「はい」
無惨「お前は何をしていたんだ。何のためにあの場に行った」
無惨「何故、お前は人間に同情する。私には理解できぬ」
「……申し訳ございません。しかし、弱い自分はもう殺しました。」
そう言ってAは顔を上げた。
無惨はAの赤くなった両眼を見て、理解した。
そして、満足そうに笑った。
無惨「お前はもっと強くなれるはずだ。もっと強くなり更に私の役に立て」
そう言ってAの頭に手を置くと、
琵琶の音が鳴り、無惨は消えた。
胡蝶side＿＿＿＿＿＿
Aが姿を消してから、胡蝶と富岡と炭治郎は唖然としていた。
3年程前から、突然姿を消した…
光柱のAさん。
鎹烏さえも、Aさんの行方は分からなかった。
まさか、鬼になっていたなんて。
胡蝶や富岡は傷を押さえながら、Aが消えた方を見ていた。
炭治郎「あの鬼は、他の鬼とは違うんです」
炭治郎のその言葉に2人は炭治郎を見た。
炭治郎「確かにたくさんの人を殺して食べています。でも、匂いが鬼独特の悪臭というより、人間に近いんです。」
富岡「人を殺して食べる、鬼なら殺すしかない」
富岡さんはいつもと変わらぬ様に話しているけど、
本当は辛そう。
1番、仲が良かったから。
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礼 - 続きが気になって夜しか眠れまs((殴 更新頑張ってください！ (2022年9月26日 20時) (
レス) @page20 id: eb2956f6d8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 続きが読みたいです。更新待ってます。頑張ってください (2020年2月10日 14時) (レス) id: c293b9e325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：招き猫 | 作成日時：2019年12月23日 2時
