1話 ページ3
Aside___
目が覚めると、見た事がない和室だった。
長い長い夢を見ていた気分だった。
自分は本当に鬼になったのだろうか…
そのくらい、普段と変わらない感じがした。
あの鬼の赤い眼を俺はどこかで見た事がある。
思い出せない。
Aが赤い眼の鬼について自分の記憶を思い出していると、
べべンッ________
琵琶の音と共に襖が開き、そこにはずっと考えていた赤い眼の鬼ともう1人…
上弦の参だ。
この藍色の線状の模様を覚えている。
べべンッ______
再び琵琶の音が鳴ると、ドサッと目の前には死にそうな男が落ちて来た。
霊気の見えるAには、まだ死んでいないことが分かった。
鬼舞辻「喰え」
Aは食べたいと思う自分がいる事に驚き、鬼舞辻と猗窩座を見た。
猗窩座はAを見下したように睨んでおり、
鬼舞辻は赤い眼で見ていた。
鬼舞辻「喰えと言っているんだ」
そう言うと鬼舞辻は一瞬にして、目の前の男の首をもぎ取った。
「!!ッ______なぜ…」
また1つ、霊気が消えていく。
そうか、俺は誰一人として、守れないんだ。
、
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、
いや、そもそも何故鬼殺隊に入っていたんだ。
___ッ!!
あの赤い眼を思い出した。
俺は昔、この鬼に会ったことがある。
回想_________
鬼殺隊に入る前、幼かったAは身体が弱かった。
裕福なわけでもなく、貧乏なわけでもない。
ただ、Aは他の人と同じ様には動けず、家族からは見放された。
母「死にそうな顔。働きもできない子。」
父「お前に食わせる物はねぇよ。」
兄「生まれ損だな。可哀想に。」
何も役に立てないAは食事も十分に与えられず、
兄と他の妹弟とは異なる扱いだった。
しかし、ある夜、鬼が村を襲った。
悲鳴が聞こえた。
辺りの霊気が次々と、消えていく。
鬼が家の戸を破ると、家族は皆隠れた。
Aは鬼の目の前にいた。
ここで死ぬ。そう覚悟した。
そんな時、
母「その子をやるから、私たちだけは!!」
嗚呼、これが自分の役目なのか。
そう思った。
だが、次の瞬間には鬼の首が無くなっていた。
黒い制服を纏った、人たちが鬼を倒した。
家族の喜びの声が聞こえたが、
Aはその場に倒れた。
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礼 - 続きが気になって夜しか眠れまs((殴 更新頑張ってください! (2022年9月26日 20時) (レス) @page20 id: eb2956f6d8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 続きが読みたいです。更新待ってます。頑張ってください (2020年2月10日 14時) (レス) id: c293b9e325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:招き猫 | 作成日時:2019年12月23日 2時