青色天然石 (ページ13)

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少女ページ13

お弁当を持って言われたところに行こうとしたら、出入口にこの学年の人か分からない微妙な感じの子がいた。

『どうした』

｢え｣

行く前にその少女の用事だけ聞いて出ようとする。隣には、目がギョロっとしていて浮いている少年…浮いているわけないって感じだろうけど、浮いている。

『ここに用あるんじゃない？』

｢あの、このお弁当源先輩に渡してくれませんか！？｣

『いいよ。名前はなんて言うの。アピールの為にも言わないと伝わらないでしょあとお弁当箱』

｢八尋寧々って言います。お弁当ありがとうございます！このお弁当です｣

八尋という少女は軽くお辞儀をして渡してきた。さて、終わったことだし渡してきてやるか。

寧｢あのすいません｣

渡そうとしたら、声をあっちから掛けられた。しかも横の少年が逆にこっちを見て。はぁ、横の少年誰だよ。これが見えるようになるって訳かダル。

『どうしたんだ？』

寧｢源先輩とよく一緒に居るのを見かけるのですが恋人だったりしますか｣

あんな奴の恋人と間違われた。どうやら、この少女は恋をしてるらしい。真剣な顔だからすぐに分かる。

『いいや、違うよ。まず、アイツ彼女いないし。私もアイツに恋なんかしてないし』

寧｢そうですかありがとうございます！｣

こういう風にちょっとでも、相手に近づこうとしていて少し可愛いなと思った。

『輝ーお前、可愛い可愛い子からお弁当だぞ』

それなりの近くに行って、他の人達の会話が混ざったりしてうるさい教室で声をかける。そしたら、珍しいらしくビックリしたようなポカン顔でお弁当を見た。私もビックリだよ貰えぐらいなんだから。

輝｢誰から？｣

『八尋寧々って子開けてみてよ』

｢お！羨ましいやつー｣

前の時に、前の席の人に同じことを言われたって言っていたが、多分コイツなんだろ。

輝｢返してくる｣

お弁当の中を周りにいた3人で見てみたら、中身は禍々しいお弁当だった。あの子見た目によらず料理が苦手なようだ。しかも見た後に数秒間の無言の時間が続いて、なんとも言えなかった。