遊真のお姉さんは黒トリガー使いでした！【ワールドトリガー】

第５話 ページ7

二人の瞳の色が変わる


こいつら・・・ユウマを


わたしはさっきくすねた白い棒を持った


「おいおまえらやめろ！こんなことして恥ずかしく
ないのか！」

「オサム・・・！」


そんなオサムに３人は何かを投げつける


「「ヤメロッ！」「ハズかしくないのかッ！」」

「おまえが恥ずかしいわ」

「・・・・・」


３人がそう言えば修は冷や汗を流しながら黙った

悔しそうに唇を噛み締めている


『ユウマ わたしがやるから ユウマは何もしないで』


手の中の白い棒を少女は強く握る


『ユウマとオサムの分だ』


手の中の物を力一杯投げつけるとそれは額に当り砕け散った


「！？」

「チョ・・・チョーク！？」


修は驚きの声を洩らし 少女は真っ赤な瞳を輝かせ３人を睨み付ける

勢いで後ろに体が傾きガランガランとハデな音をたてて倒れ込んだ

額にはくっきりと跡が残っている


「なっ・・・・・」

「なにしてんだてめー！！」


少女を３人が睨み付ける

そんな３人を遊真は面白そうに見つめた


「姉さんを怒らせるのがわるいんだろ それにさぁ
・・・」


遊真は３の口にして続ける


「今のあいさつだろ？」


にこりと見下したような笑みを浮かべた遊真


「・・・・・！！」


そんな遊真の様子を３人は驚きの表情で見た後 やがて再び睨み付けた


「((こいつら・・・・・意外と好戦的だ・・・・・！))」


修は不良たち３人と遊真と優菜を見て口をあんぐりと開け

怒りが頂点に達したのか遊真の胸ぐらを掴む


「なめてんのか？クソチビ・・・・・！」

「つまんないウソつくねオマエ おれとそんなに仲良
なりたいのか？」


遊真は挑発するような笑みを浮かべそう言った


「あァ！？」


そんな遊真の胸ぐらを掴む１人の腕を強く握る


『ねえ ユウマに手を出さないでくれるかな？

じゃないとさ・・・』


握った腕からミシミシと音が鳴る


『わたし 殺/しかけないから』

「おまえらやめ・・・・・」


「こらみんな授業中よー席についてー」


先生がパンパンと手を叩き教室に入って来た


「・・・・・！」

『・・・いいところだったのに」


少女はつまらなそうにため息をつき 席に座った

後ろから不良たちの舌打ちの音が聞こえる



あぁ ＿＿＿いい所で邪魔が入ってしまった

先生の声が教室に響く中少女の口は弧を描いていた







真っ赤な瞳は獣のようにギラギラと輝いている

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