遊真のお姉さんは黒トリガー使いでした！【ワールドトリガー】

第４２話 ページ44

ボーダー本部



「うぃ〜〜〜す」


気の抜けた挨拶をするのは実力派エリート迅 悠一


「玉狛支部の迅だ・・・・・！」

「なんで玉狛の人間が本部に・・・・・！」


周りの隊員達は驚いた様な顔で迅を見た


「そりゃたまには本部にだって来るさ

実力派エリートだからな」


コツコツコツ


両手に荷物を持ち歩く女性＿＿そんな彼女に魔の手が忍び寄っていた

女性のお尻を触る手＿＿＿＿


「迅くん！」


それはさきほどの実力派エリートによるセクハラ行為だった


「やー沢村さん 今日もお美しい」


セクハラをかましたとは思えない爽やかな顔で笑っていた


「最低！最低！セクハラは犯罪よ！両手がふさがっ
てるところを狙うなんて！」

「まあまあ」


沢村の言うことは正しい 間違っているのはセクハラエリートの方である

沢村の荷物をひょいと持ち上げたのは他でもない迅であった


「お詫びにこれ持つよ 沢村さんも上 行くんでしょ？
」


一瞬の沈黙の後沢村の足が迅へと蹴りを入れた


「その程度ですむかっ！」

「あだっ」


＿＿＿ちなみに後日心を読んだ優菜が迅の事を汚物を見るような目で見るのはまた別の話である＿＿＿＿


そんなことをまだ知らない迅はボーダーの会議室へと足を踏み入れた


「迅 悠一

お召しにより参上しました」

「御苦労」


１０人ほどいる室内の中きっと今話したのは偉い人なのだろう

黒髪の真面目そうな顔の男

眼鏡をかけ親しそうに手を振る男


そしてさっき話した顔に傷がある男

その隣にはＡ級であろう隊員の姿があった

そして向かい側に座る動物のような(強いて言うならタヌキとキツネ)男達と茶髪の煙草を吸っている男


そんな面子の中に１人制服姿の男の子がいた＿＿＿修だ


「 ((この人は・・・・・)) 」


修に見覚えがあるのは当たり前だ 迅が近界民から修を守ったのだから


「おっキミは？」


修の隣の椅子を引く迅


「あ・・・・・三雲です」

「ミクモくんね おれ迅 よろしく」


迅はニコリと笑った


「 ((さすがに覚えられてないか・・・・・))」


修は少し残念そうに目線を下に落とした


「揃ったな 本題に入ろう」


【ボーダー本部司令 城戸 正宗 (最高責任者)】


「昨日から市内に開いている イレギュラー門の対応
策についてだ」

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