遊真のお姉さんは黒トリガー使いでした！【ワールドトリガー】

第３話 ページ5

「空閑 遊真です！背は低いですが１５歳です！」

『空閑 優菜です！よろしくお願いします！』


遊真が「遅れてもうしわけない！」と言い頭を下げる

後ろの黒板には平仮名で名前が綴られていた


「空閑くんたちは最近まで外国に住んでいて日本に
住むのは初めてだそうなのでみんなで助けてあげ
ましょう」


この言葉を聞きクラスがざわつく


「外国人？」

「帰国子女ってやつでしょ」


クラスが騒ぐ中 少女はある１点を見つめ続けた


『・・・・・』


後ろに座ってるあいつら＿＿＿＿

少女は無意識でサイドエフェクトを使っていた


ふーん＿＿＿なるほどね


少女の口元が弧を描いた


「センセーそいつら指輪とか腕輪とかつけてます！
校則違反じゃないんスかぁー？」


いかにも不良 といった感じの少年が声を張り上げそう言った


「指輪・・・・・？」


じっと男の先生が少年少女を見つめる

遊真の左手の人差し指には指輪 優菜の左手首には腕輪がはめられていた


「あら本当 空閑くんたちアクセサリーはだめなのよ」


女の先生が優しく諭すようにそう言った


「ふむ？」


イマイチよく分からなそうな表情で遊真は首を傾げた

少女ずっと気になっていた後ろの方を見る


あいつら＿＿＿わたしたちが気付いていないとでも思っているの？


バカだなあ


口元が更に大きさ弧を描く


「はずしなさい 私が預かる」


ずいと左手を出し指輪と腕輪を催促した


『「えっ・・・・・ムリ/ムリです」』

「・・・・・は？」


鳩が豆鉄砲を食らった顔とはまさにこの事だ


「「ムリです」じゃないよ ほら渡しなさい」

「いやいやいやムリムリ ほんとにムリ」


『おい！ユウマに乱暴するな！！』


まるでコントのような雰囲気にクラス中からくすくすと笑い声が聞こえた


「アクセサリーは禁止！校則でそう決まってるんだ
よ！学校に通う以上は守ってもらう！」


２人は驚きと悲しみで顔を染め上げるとションボリと肩を落としドアを開けた


「じゃあ学校はあきらめます・・・・・おじゃまし
ました・・・・・」

『ユウマがそう言うならわたしも・・・・・』

「はあ！？ちょっまちなさいキミたち・・・・・！」


先生が止めようとする中 誰かが手を挙げた


「先生」


眼鏡から覗く黄緑色の真っ直ぐな瞳









＿＿＿これが三雲 修との最初の出会いとなった

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