遊真のお姉さんは黒トリガー使いでした！【ワールドトリガー】

第３８話 ページ40

「・・・・・それってつまり敵を殴ったらボーダー
に見つかるってことか？

じゃあばれずにやるのはムリじゃん」


遊真は口を尖らせ難しそうな表情をする


《いや そうでもない

キトラがイルガーを自爆状態まで追い込んでくれ
た今なら攻撃しなくともイルガーは倒せる》

「あ そっか じゃあ人がいない所に落とせばいいのか

それならユウナを呼ばなくてもイルガーを倒せる
」


今は一刻を争う事態 優菜を呼んでいる時間など無い


「じゃあやることは決まったな

頼むぞレプリカ」

《了解だ》


遊真の腕から出てきたレプリカはそのままイルガーの元へと飛んで行ってしまった


ギィン ガィン ギン


「((硬い・・・・・！なんなのこのトリオンの密度・
・・・・！))

こいつ・・・・・自爆でもする気・・・・・！？
」

「お おいあれ・・・・・」

「こっちに落ちてくるぞ！」


イルガーが落ちてくる様子を立ち止まり見る人たち


『止まんな！走れ！！』

「急いでシェルターへ！！早く！！」


少女達の言葉によって立ち止まっていた人は再び走りだしシェルターへと避難を続けた


「 ((木虎・・・・・！空閑・・・・・！！))」


修はただ祈るばかりだった


『がんばれユウマ・・・・・』


優菜は落ちてくるイルガーを見つめ そう呟いた


ドンドン


「止まれ！！！止まりなさい！！((駄目・・・・・！
！止められない・・・・・！！))」


いくら撃っても止まらないイルガーに焦る木虎


「止まって！！！」


止まらないイルガーは確実に街へと近付いていた

街にはまだ避難していない市民たちと修・優菜の姿


「『鎖』印(チェイン)三重(トリプル)」


二手に別れていた遊真・レプリカの印同士が繋がり１つの長い鎖へと変わった


「よし つかまえた

『強』印(ブースト)七重(セプタ)」


印によって遊真の力は強くなりイルガーへと繋がっている鎖を掴む


「・・・・・っせ――――――――のっ」


遊真が鎖を引くことによってイルガーは街から遠ざかる


「！？ ((何・・・・・！？引き戻され・・・・・))」


イルガーの背中から吹っ飛ばされる木虎

空中に吹っ飛ばされそのまま地上へと落ちて行った


遊真によって引き戻されたイルガーはそのまま川に着水



ほどなくして大きな音と閃光と共に爆発していった

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