遊真のお姉さんは黒トリガー使いでした！【ワールドトリガー】

第２１話 ページ23

「おとなしく他のボーダーを待とうぜ な？」


遊真は修を見つめそう提案した


「な・・・・・なに言ってるんだ！学校はボーダー
の基地から遠い 待ってたら手遅れに・・・・・」


遊真の言っていることは修には理解ができない

見殺しにしろだって！！？


修は遊真を睨みつけた


「あのなあ

モールモッドを１匹殺/すには少なくともオサムが
２０人はいなきゃムリだ

それで勝てたとしても２０人中１８人のオサムは
死/ぬ

行くか行かないか決めるのはオサムだ でもおれは
行かない方がいいと思う」


遊真の言葉に修はごくりと唾を飲む


「((こいつは近界民・・・・・しかも戦かいの経験も
ある・・・・・たぶんこいつの言ってることは本
当なんだろう

けど・・・・・))」


修は歯を食いしばった


きゃあああ

うわあああ


人の悲鳴と共にガシャンという音が聴こえる


「((このままじゃ犠牲者が出るぞ・・・・・！・・・
・・そうだ 空閑なら・・・・・

昨日 大型近界民をあっという間に倒した空閑の
トリガーなら・・・・・！))」


そこまで考えて修は首を振る

わたしの瞳の色は変わらない＿＿＿


でもオサムの考えてることくらいわかるよ




「・・・・・空閑たちは避難しろ！ぼくは助けに行
く！

・・・・・勝ち目が薄いからって逃げるわけには
いかない！

トリガー起動(オン)！！」


修はあっという間に戦闘体へとなり校舎の中へと行ってしまう

残された２人は煙のあがっている場所を見ながら顔を顰めた


「うーむ・・・・・大丈夫か・・・・・？」


そう言いながらも遊真は安全な場所へと行こうと歩き出してしまった

少女も行こうとする


でも少女の足は動かない＿＿＿＿




オサムの腕じゃ間違いなく負ける

ユウマのように逃げることもできる でもしない


『ごめん ユウマ』


少女の足は遊真とは反対の向き＿＿＿修の向かった校舎へと動き出した

やっぱりわたしは修が心配なんだ

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