遊真のお姉さんは黒トリガー使いでした！【ワールドトリガー】

第１話 ページ3

三門市 人口２８万人




ある日この街に異世界への門(ゲート)が開いた


「近界民(ネイバー)」


後にそう呼ばれる異次元からの侵略者が門付近の地域を蹂躙


街は恐怖に包まれた


こちらの世界とは異なる技術(テクノロジー)を持つ近界民には地球上の兵器は効果が薄く誰もが都市の壊滅は時間の問題と思いはじめた


その時


突如現れた謎の一団が近界民を撃退しこう言った


「こいつらのことは任せてほしい」

「我々はこの日のためにずっと備えてきた」


近界民のテクノロジーを独自に研究し「こちら側」の世界を守るために戦う組織


界境防衛機関「ボーダー」


彼らはわずかな期間で巨大な基地を作り上げ近界民に対する防衛体勢を整えた



それから４年

門は依然開いているにも拘わらず三門市を出ていく人間は驚くほど少なくボーダーへの信頼によるものか多くの住人は時折届いてくる爆音や閃光に慣れてしまっていた・・・・・





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ピーポーピーポー


「本当に平気？体どこもおかしくない？」

「うんへーき」


白髪の少年は警官の心配そうな問いに笑顔で返した


「きみは？大丈夫？」

『大丈夫だよ わたしは跳ねられてない』


白い肩くらいまでのフワフワとした髪の毛が特徴の一人の少女


「そっちこそいいの？クルマへこんだけど」


へこんだ車を指差す少年はぱちくりと不思議そうに瞬きをして訊いた


「いやいやいや！キミが無事ならいいんだ！
キミが無事なら！」

「いちおう書類作るから名前と住所を教え
てもらえるかな？」


「きみもね」と言い警官は隣にいた少女を見た


『わたしは空閑 優菜』


少女は笑みを浮かべそう言った


「空閑 遊真 クガ・ユーマ

住所・・・・・住所はえーと・・・・・」


言葉を濁す遊真に耳元でレプリカがささやく


《三門市麓台町 ８ー５ー１》

「みかどしろくだいちょう はちのごのいち 」




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「いやー 日本も意外とキケンだな！」

『ユウマが「あかはとまれ」なのに飛び出すから・
・・・・』

少女はため息をつき 少年を見つめる


《ユーナの言う通りだ もう少し周囲に気を
配ったほうがいい》

そう言いいながら出てきたのはレプリカ

わたしとユウマのお目付け役だ


《生身なら損傷していたのはユーマのほうだっただ
ろう》

『死/なないでよ？』


少女は心配そうに表情を曇らせた


「死/なないよ それに事故ったのはレプリカが急がせ
るからじゃん」

第２話→←設定 ２ １０月１２日追記

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