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No.44 ページ44
まずい...！
このままじゃレオくんが撃たれちゃう...！
気づいたら体がレオくんより前に出ていた
『バンッ...！』
1発の銃声が鳴り響く
その瞬間、腹部に激痛が走る
「くっ...... 」
レオ「姫様！？大丈夫か！！！」
「だいじょうっ... 」
大丈夫だよって言いかけたけど、立っていることが上手く出来なくなってその場に倒れ込む
レオ「姫様！しっかりしろ！！！」
「私っ...しっかりしてるよ？」
レオ「はぁ？もうすぐで死にそうな顔してんのお前！生きろよ！！！」
「生き...てるじゃん... 」
レオ「なぁおれより先に死んだら許さないぞ？！」
「あぁ...うん...てかレオくん...お願いだから泣かないで」
レオ「自然と涙出てきちゃったんだよ...好きな人が目の前で死にそうなの見て泣かない奴なんていないだろ... 」
好きな人...
その瞬間私の中に秘めてあった想いが込み上げてきた
生死をさまよってるこの時に、目の前の人が好きだということがわかった
長い間気づかなかったけど...
「レオ...好きだよ」
「おれら両想いだったんだね... 」
「うん... 」
意識が朦朧とする中、唇に柔らかい感触があたった
だんだん硬直していく私の体
これが夢ならば、もう少しだけ夢を見させて欲しい
最後に私の愛する人の叫び声が聞こえるような気がした
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作者名：彩葉 | 作成日時：2018年12月21日 18時
