黒パーカーは中等部で何を想う【Ｙ学園】 (ページ17)

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風紀委員長が最初に行ったのは購買だった

自分たちは風紀委員長がギリギリ見える位置で観察している

『(これはバレる、絶対バレる)』

正直にいうがかなりバレやすい位置だろうと思ってる

会長くんも必死なのはわかるけど…

ﾏﾀﾛｳ「この人数で偵察って逆に目立ってるような……ん？」

ふとメガネくんがある場所に目を向ける

ﾏﾀﾛｳ「あー！今日も焼きそばパンが売り切れてるー！」

ﾌﾌﾞｷ「えー！」

ｺﾏ「まだ1度も食べたことないのにー！」

すると赤猫くんがこっちに近寄ってきた

ｼﾞﾝﾍﾟｲ「なぁノーズ先輩、A先輩。学園マフィアが焼きそばパンを横流しにしてるって噂本当なのか？」

ﾉｰｽﾞ「何？」

ﾁｱｷ「ノーズにまなみ、そんなセコいことしてんの？」

『いんや、そんな話は一切聞いてないけど………』

すると、購買のおばさんが振り返って

「あら、ノズちゃん！」

と言った

ノズちゃん…ノズちゃん……え？

1年ｽﾞ「「「「ノズちゃん！？」」」」

『ノズちゃん………ｸｸｸ』

一年生だけじゃなく、会長くんも驚いてた

「そちら新しいお友達？じゃあ……」

そう言うとおばさんは何かを持ってノズに近寄った

その何かとは、焼きそばパン

「はい！特別に焼きそばパン3つあげちゃう！」

ﾉｰｽﾞ「あぁ、ありがとう」

ｼﾞﾝﾍﾟｲ「なっ！これが横流しか……」

ﾉｰｽﾞ「あのおばちゃん、昔近所に住んでた知り合いでな…」

ｼﾞﾝﾍﾟｲ「えー…」

ｺﾏ「横流しの真相はただの知り合い…」

ﾏﾀﾛｳ「それはそれで羨ましい…」

白犬くんとメガネくんは落胆した様子でそう言った

ﾉｰｽﾞ「そんなに欲しいならやr」

ｼﾞﾝﾍﾟｲ/ﾌﾌﾞｷ/ｺﾏ「「「いただきまーす！」」」

ノズが言葉を言い終わる前に後輩たちが焼きそばパンを手にする

メガネくんは出遅れたと嘆いていた

それを眺めていると急に右側から衝撃が来た

『ゔっ……カツト…』

ｶﾂﾄ「まなみさん！今日初ですね！」

『あぁ、声掛けられなくてごめん』

ｶﾂﾄ「まなみさんが多忙なの知ってるんで大丈夫です！あ！それと…」

そう言うとカツトは焼きそばパンを自分の手に握らせた

カツト「前に助けてもらったお礼です！」

『もう大丈夫だって言ってるのに……ありがとう』

ﾏﾀﾛｳ「これが本当の横流し…」

『違うから。じゃあねカツト』

ｶﾂﾄ「はい！明日また会いましょう！！」