黒パーカーは中等部で何を想う【Ｙ学園】 (ページ18)

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そんなふうに騒いでいると会長さんから静かにするように指示がきた

少し騒がしかったらしいね

ﾗﾝﾄ「何を買う気だ」

風紀委員長はメロンパンを手に取っていた

ﾌﾌﾞｷ「メロンパン？めちゃくちゃ普通の乙女ね」

ﾗﾝﾄ「いや、きっと数あるパンの中からUFOに形が近いメロンパンを選んだに違いない」

『そうかな……』

場所は変わってＹマート

学園内に存在する唯一のコンビニ

ﾏﾀﾛｳ「やっぱ僕たち目立ってるよね……」

『もう諦めようぜ、メガネくん』

風紀委員長は｢SPACE WARS｣のコンビニくじを引いていた

ｺﾏ「コンビニくじ引いてる…」

ﾗﾝﾄ「おそらく念能力か何かで一等を」

しかし、そんな会長くんの予想とは打って変わって風紀委員長は四等のプチフィギュアを当てていた

ﾌﾌﾞｷ「別にズルとかしてないみたい」

ﾗﾝﾄ「いや、どこかでボロが出るはず」

それから自分たちは風紀委員長の行く先々に着いて行った

服屋で可愛いワンピースを見たり、花屋で花束を買ったり、四つ葉のクローバーを見つけて笑っていたりと

会長くんの考えとは逆の、まさに「乙女」を具現化したような行動ばかりだった

ﾌﾌﾞｷ「むしろ乙女すぎるほど乙女なんだけど……」

ｼﾞﾝﾍﾟｲ「フブキでは考えられない女子っぽい行動ばかりだ」

ﾌﾌﾞｷ「コラ‪💢」

ﾏﾀﾛｳ/ｺﾏ「「ひぃ(怯)」」

そんな会話の傍らでチアキに「Aもっしょ」と笑いながら言われ、回し蹴りしましたが何か

ﾉｽﾞ「本当に異星人なのか…？」

ﾁｱｷ「ぎ、逆にハメられてんじゃね……」

『チアキの言う通り、偵察されてることに感づいてる可能性大だよ会長くん』

ﾗﾝﾄ「その可能性も無くはない、何か決定的な証拠が必要だな」

会長くんは腕を組んで考え始めた

『もし本当に乗っ取られているんだったら、学力とかが別人みたいに変わった時期とかあるんじゃないの？』

ﾗﾝﾄ「その変化のデータを手にいれられれば……」

どうやってっていう疑問は依然と残ったままだ

ﾌﾌﾞｷ「全生徒のデータは、学園のコンピューターで管理されているはずですよね」

ｺﾏ「でもそのデータにアクセスできるのは学園長だけじゃなかったかな」

ﾗﾝﾄ「いや、そうとは限らない」

会長くんのその言葉に自分たちは一斉に彼を見た

ﾏﾀﾛｳ「どういうことです？」

『……“ハッキング”なんて言わないだろうね？』

ﾗﾝﾄ「勘がいいな、その通りだ」