30話 ページ31
「フリーナ様、ただいま戻りました。」
「やあ、Aちょうどいいところに」
Aはフリーナがパレメルモニアに居ると聞き、すぐさま向かった。
ヌヴィレットの執務室へ行くと、ヌヴィレットとフリーナが話し合っていた。
「ヌヴィレットもさっきぶり。所でふたりは何の話を?」
「[連続少女誘拐事件]さ。今日明らかになった原始胎海の水、Aも被っただろう?体に影響はないかい?」
心配そうに見つめるフリーナにAは笑って大丈夫だと伝える。
自分の正体を流石にここで明かす訳には行かない。
ヌヴィレットの訝しげな視線に気づいているけど、Aはそれを知らないフリをする。
Aは、後ろめたい気持ちを隠しフリーナに聞いた。
「最近、何か変わったことが起こったりしてませんか?」
「変わったこと…それを言うと連続少女誘拐事件ぐらいしか思い当たらないが。それがどうしたんだい?」
「そういうことではなく…」
「うんん、なんにも無いよ!もーっ、Aは昔から心配性なんだから。
フォンテーヌの変化に僕が気づかないはずないだろ、なんせ僕は皆が崇める神なんだから!
Aも僕の言うことを聞いていれば大丈夫さ。」
何かを隠すためなのか、フリーナは饒舌になる。
Aは、少し違和感を覚えたが「そうですね」と微笑んで肯定した。
「それなら良かったです。
それと、ヌヴィレットと話したい事があるのでフリーナ様、恐れ多いのですが少し席を外してもらっても…」
「なんだい、僕をのけ者にするのか?」
「いえいえ、そういうことではなく…
フリーナ様とヌヴィレットは久しぶりに会ったので、一人ずつゆっくりとお話したいと思いまして。」
Aはフリーナに不快を与えない言葉を選びながらまた話す。
188人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴーや - 設定がちゃんとしてて没入できます!素晴らしい小説ですね! (2月3日 13時) (レス) @page1 id: 43fc0e4b8f (このIDを非表示/違反報告)
ういろー。(プロフ) - アメさん» コメントありがとうございます。自己満足で書いていた小説なので他の人にも嵌って良かったです! (1月5日 13時) (レス) @page8 id: f9259051cc (このIDを非表示/違反報告)
アメ(プロフ) - 崇拝少女ちゃんとフリーナちゃんの絡みがとても楽しみです!!小説読みやすかったです!無理なさらないように更新頑張ってください!! (1月5日 0時) (レス) @page6 id: a56aa03733 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ういろー。 | 作成日時:2024年1月4日 1時