#1 赤司くん、彼女に興味なし。

彼女#19 ページ20

赤司くんと帰りたくて、赤司くんのクラスまで来た。


明日は祝日だから休みで、明後日は体育祭。



体育祭、目標は赤司くんとのツーショットかな!?


赤司くん、写真映りよさそう…


なんて軽い妄想してみてた。





クラスを覗いて、赤司くんに声をかけようとした。


けど。赤司くんの隣にいたのは可愛い女の子。


…赤司くんの腕をガッチリ掴んでいる。



あの子は……洛山の美少女コンテスト1位の子。


名前は何だったかな、



藤岡恵里菜ちゃんだ。


あんまり2人がお似合いだったから




私の体は自然と校舎の外へ向かっていた。



私、諦め悪いのにな。


私は、いつも頑張れるのに。


そして私は、根性なしで。






「あれ、Aじゃん」


「あ、なっちゃん」


「赤司は?」


「……恵里菜ちゃんとお似合い過ぎて…あはは」


「もう……あんたは意気地なしだねー」





なっちゃんは少ししゃがんで私と目線の高さを合わせると


私の頭をくしゃっと撫でた。






「Aはあたしの中じゃ1番可愛いよ」


「え」


「もっと自信持って。あたしはなるべく何も言わないけど…後悔だけはしないようにね」





頑張れるのは半分なっちゃんのおかげ。

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