この職業に就いてから友達が増えた気がします。

仕方ない ページ18

乱数への用事はだいぶ前に済んでいたので帰ろうとしたら、二匹←おい
とも付いてきた←



｢幻太郎って実は優しいんだね〜｣


幻｢よく言われます…まあ、嘘ですけど｣


｢んふふｗ自虐ネタを幻太郎が言うと悲しくなるからやめて｣



幻太郎が優しいっていうのは、乱数が寝てしまったあとに、散らかっている書類の中にデザインの書類とは違う資料があって、何だろうと見てみたら幻太郎を徹底的にどりゃーって調べあげられたもので、それを読んだからだった。



｢幻太郎、乱数にストーカーされてる？それともずーっと友達だったとか？｣


幻｢どちらも違いますが…何故ですか？｣


｢めっっちゃ調べあげられてたよ。紙2〜3枚にわたってうわぁあああって幻太郎について書かれてた。手書きで。何かのコピーとかならまだ分かるかもしれないけど、手書きだよ？正直怖かった｣


幻｢は？｣



幻太郎について。正確にはある男の子と幻太郎について。孤独な学校生活を送っていた幻太郎に出来たたった1人のかけがえのない友達が病気で入院、長い闘病生活を友達になってくれたお礼に、とデタラメな物語をたくさん作って読み聞かせ、一緒に過ごした。それをきっかけに作家になった…



｢ざっくりこんな感じかなぁ｣


幻｢…そこまで知られてしまっては仕方がないですねぇ｣


｢仕方がない？｣

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