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キャッ！！
私が上杉君を睨んでいると、
「あ、女の子なんだ。」
なんて言いながら小塚君は私の尻尾をつまみ上げ、お尻を見ている。
小塚君！やめてよ！！
「小塚……絶対アーヤに口きいてもらえないぞ。」
黒木君は可笑しくてたまらないみたいで、肩を揺すっている。
「え？何でアーヤ？」
小塚君のキョトンとした顔を見た黒木君は声を出して笑いだした。
黒木君、笑い事じゃない！
「俺にも抱かせて。」
翼が手を出して、小塚君から翼へ移動。
翼は私の頭に頬擦りする。
やめて……すごく恥ずかしいから……
だって顔、近すぎ……
「あれ……この子……」
翼は私の瞳をじっと見つめ、考える。
「黒木の匂いの中に、微かにアーヤの匂いがする。」
え？なんで？
私、今、猫だよ！？
黒木君は笑うのを止め、急に声をトーンダウンさせた。
「気のせいだ、美門。」
黒木君をじっと見つめた翼は、目を細めて疑う。
「黒木、もしかして……内緒でアーヤと二人で飼ってるの？」
そんな訳ないでしょ！
翼、天然すぎ！
あ……
急に身体が宙に浮いたと思ったら、忍が私を取り上げた。
「可愛いな……」
私の鼻と忍の鼻をくっつけて私の瞳を覗き込む。
今度は何を言われるんだろ……
身構えていると、一言。
「………立花か？」
え？
・・・・
あぁ！そうだ！
忍は生き物と話ができたんだ！？
違うよ！私は“ミミ”だよ、“猫のミミ”！
私はバレないように必死で忍に念を送る。
だって……私が“彩”ってバレたら黒木君はきっと私の事軽蔑する。
……恥ずかしい事、いっぱいあったし……
「ちょっとこの子、借りるね。」
忍は私を抱いたまま部屋から出た。
廊下でドアを背に私と目線を同じくすると、忍の菫色の瞳が一瞬濃くなったような気がした。
私は固唾を呑んで身構える。
「立花、隠してもムダだ。」
う……はい……すみません……
「何故猫なんだ？どうして黒木といる？」
そんなの分からないよ……気がついたら猫だったんだもん……
「分からない……か………で、これからどうすんの？」
わ、私、人間に戻りたい！
“立花彩”に戻りたいの！！
「………わかった………」
忍は私の切なる思いを察してくれたみたい……
にっこり笑って頭を撫でてくれる。
が、その笑顔を信じたのが間違い。
「立花……黒木といい思いしたか？」
ぶっ……な、何を言ってんのよ！？
「図星だな。」
ニヤニヤ笑う忍に牙を出して叫ぶ。
忍のバカ！！
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り一 - この薬のんでみたい！ (2020年5月22日 14時) (
レス) id: a9605826b0 (このIDを非表示/違反報告)
千祥(プロフ) - 葵さん» めっちゃ褒めすぎですよ、葵さん(汗)でも楽しんでいただけたなら嬉しいです。ありがとうございました。 (2019年4月20日 23時) (レス) id: b78f8b2173 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - なんと表せば良いのか分からないくらい、読んでいてワクワクしました！凄く想像力が豊かだからこそこんなに素晴らしい作品が書けると思うので、ほんと尊敬します(p^-^)p (2019年4月19日 22時) (レス) id: 5cf405873d (このIDを非表示/違反報告)
千祥(プロフ) - みなみさん» 読んでくださり、ありがとうございました。いくつか掛け持ちをしているのでメドがたってから作りたいと考えています。妄想は絶えずしてますので、ネタはあるんですが(^_^;) また新作を出した時にはよろしくお願いいたします。 (2018年11月25日 0時) (レス) id: b78f8b2173 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - また新しい作品読みたいです！応援してます！ (2018年11月24日 21時) (レス) id: 405036adca (このIDを非表示/違反報告)
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