【銀魂】流れ星のあなたと星屑の私 其ノ肆

165嫌な思い出 ページ20

阿伏兎「団長ォォォ！！星海坊主！！落ちつけ！！今はんな事やってる場合じゃ…」








A「ダメ…もう聞こえてない。」








阿伏兎(…始まっちまった。)







A(始まった…)








A、阿伏兎(宇宙最凶の親子喧嘩が。)








阿伏兎(あれはもう誰にも止めらんねェ。)








Aはふと、神威と星海坊主の肉弾戦を見て、朔夜が父を殺した時のことを思い出す。








A(馬鹿っ…何で重なるんだよ…
団長と星海坊主さんは違う…
朔夜の時とは違うんだ…
あの時の朔夜はあの野郎にしてやられてたから…
…いや…例え気が動転していたとしても、あの時の朔夜の言葉にはきっと本心も紛れてた…
……)







二人の親子喧嘩を見れば見るほど、Aは父を殺された時の光景がフラッシュバックし、汗と共に震えも出てきた。








A(あぁ…もう……私の馬鹿……他人の親子喧嘩なのに…どうして…)







ハナビ「Aちゃん？大丈夫？顔色悪いで？」








A「……どうすれば…いいのかな…。」







ハナビ「!」








A「…どうしたら止められるのかな…
…本当に止められないのかな…。」








阿伏兎「あぁ。止まらねェな。どちらかが死ぬまであのバカ親子は戦うことをやめねェだろう。」








A「それじゃあダメなの！！」







阿伏兎、ハナビ「！？」







あの大人しいAが、突如声を張り上げたことに驚く阿伏兎とハナビ。

Aは睨むように親子の戦いを見据える。








A(このまま大人しく見届けるだけなんて、嫌だ…
何とかして止めたい…!止めなきゃ…！！動け…私の脚…！！)







宇宙最強同士の親子喧嘩を前に、完全に脚がすくむAは更に焦る。








A(早く…！！止めなきゃ！！このままじゃ…また…繰り返され…
……)








その時だった。








神楽「お前らが何度バカやらかそうと、何度だって止めてやるアル。
…還ろう。ただの家族に。」








A「！！！！」

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