105姉川の戦い ページ10
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それから間もなくして、浅井朝倉軍対織田連合軍による、姉川の戦い開戦。
序盤は地の利を生かして織田軍を苦戦させた浅井朝倉軍。
しかし、織田軍は名将揃い。
徳川の援軍到着により、織田軍の士気は向上。
これまでの流れが逆流するかのように、今度は浅井朝倉軍が苦戦を強いられた。
それでも、浅井軍は何とか織田軍から浅井領を死守。
皆、早く信長包囲網の完成に必要な武田軍が到着するのを祈るしかなかった。
しかし…
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浅井本陣。
本陣で待機していたA、長政、お市の元に吉継、高虎が駆けこんできた。
長政「何かあったのか?」
吉継「申し上げます。武田軍、甲斐に撤退した模様。」
長政、お市「!!」
A「……。」
高虎「くっ…千載一遇の好機を…!」
長政「……義兄上は兵を休め、盛り返して来るだろう…
天の時、地の利、人の和…
義兄上は天下人として生まれてきたようなお人だった。
某はただそんな義兄上に従っていれば良かった。そうすれば義兄上の天下の一部になれただろう。
だが、某は流されるまま生きたくはなかった。自分の思い描く天下を創りたかった。
例え「裏切り者」や「妻や家臣を不幸にしたもの」とそしられても…」
その言葉を聞いた高虎は次の瞬間、長政と視線を合わせながら、声を上げた。
高虎「長政様の事を誰にもそしらせやしません!あなたは俺に生きろと言ってくれた!これからも俺の力が必要だと言ってくれた!」
長政「高虎……。」
高虎の言葉を聞いたAとお市は長政に笑顔を向けながら言った。
A「長政様は強くて立派な人です。乱世に流されず、どうかそのまま、己の信じる理想を貫いてください。」
お市「どうか、長政様は長政様のままで居てください。私達は絶対、否定も拒否もしません。あなたやみんなが笑い合う未来の為に、共に最期まで戦います。」
長政「A…市…」
吉継「…私も、今あり余っている智力を全て尽くします。」
長政「吉継……あぁ…まだ夢は終わっていないさ…。」
こうして、姉川の戦いは終戦。
浅井軍は急いで近江の小谷城へ帰還した。
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます(*´∀人)ありがたく張り切って書かせて頂きます。 (2018年9月9日 15時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - タンポポさん» そうなんですか(笑)これからの展開が楽しみです( ゚∀゚) (2018年9月8日 16時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!恐らくこれから出てくる三成と清正もあんな具合にコメディ要素ぶっこむと思います…(;A´▽`A (2018年9月8日 15時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - タンポポさん» この小説が読めるだけで満足ですよ!! (2018年9月8日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - タンポポさん» いえいえ!こちらこそ素晴らしい作品をありがとうございます(*^-^*)少しオチャメな高虎が私は大好きですよ( ´∀` )b (2018年9月8日 9時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タンポポ | 作成日時:2018年8月30日 16時