102雑賀孫市 ページ7
吉継、高虎は普段は滅多に見せない殺気を得物に宿し、じりじりと?に迫る。
A「?吉継?高虎?」
?「待て待て待て待て!!落ち着け!!俺は味方だ!!俺はアンタらの大将に呼ばれた…」
高虎「雑賀衆頭領、雑賀孫市だな。」
孫市「知ってたのかよ!!だったら、その物騒なもん下げろ!!(汗)」
A「!…雑賀…孫市…
…!もしかして、あなたが噂に名高い、日ノ本一の傭兵集団雑賀衆を束ねる頭領の雑賀孫市様ですか!?」
孫市「おっ、知っててくれてたのかい?こいつぁ光栄だねぇ…君みたいな可愛い子ちゃんの耳にまで届いてたなんて。」
A「はい!長政様からもお話は伺ってます!これまで幾度となく、魔王さんと激戦を繰り広げてきた、これ以上に頼もしい味方はいないと!」
孫市「あぁ…そっち…。」
A「?」
孫市は吉継、高虎の殺気に怖気づく所か、懲りずにまだAから離れようとしない。
Aもきょとんとして、嫌がる素振りを見せなかった。
吉継(A…昔から、人の邪心を見透かすのは得意だが、下心を見抜くのはまだ苦手か…)
高虎(なんだ?この野郎を見てると、無性に虫唾が走る…)
孫市「君の名前を教えてくれるかい?」
A「私は浅井家に仕える、お市様の侍女のAと申します。孫市様、此度は長政様にお力添えをして頂き、ありがとうございます[ニコッ]」
孫市「Aちゃん…見た目だけでなく、名前まで可愛いな。むしろ感謝したいのは俺の方だ。
君と出会えて嬉しいよ。
もしかしたら、これは運命ってやつなのかもしれない。
後でゆっくり、どこかの茶屋で話をしようか…二人きりで…」
吉継「その流れには乗せられないな。」
そう言うと同時に、吉継はAの手を取り、自分の横へ引き寄せた。
A「ん?」
孫市「おいおい、あまり不粋な真似するなよ。」
高虎「不粋なのはお前の方だ。戦前に女に手を出し、現を抜かしていいものか。」
孫市「なんだ?妬いてるのか?俺は確かに日ノ本一の色男だが、だからって男の嫉妬は見苦しいぜ?」
高虎「そんな話は聞いちゃいない。俺が言いたいのは、あまり気安くAに触れるなと言っているんだ。」
孫市「!…もしかして、お前の女か?」
高虎「!お、俺じゃない!!こいつだ!!Aは既にこいつと結ばれてるんだ!!」
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます(*´∀人)ありがたく張り切って書かせて頂きます。 (2018年9月9日 15時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - タンポポさん» そうなんですか(笑)これからの展開が楽しみです( ゚∀゚) (2018年9月8日 16時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!恐らくこれから出てくる三成と清正もあんな具合にコメディ要素ぶっこむと思います…(;A´▽`A (2018年9月8日 15時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - タンポポさん» この小説が読めるだけで満足ですよ!! (2018年9月8日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - タンポポさん» いえいえ!こちらこそ素晴らしい作品をありがとうございます(*^-^*)少しオチャメな高虎が私は大好きですよ( ´∀` )b (2018年9月8日 9時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タンポポ | 作成日時:2018年8月30日 16時