127ほんの一息 ページ32
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数日後。
あれからAは平穏な日々を過ごしていた。
戦はまだ続いているが、信長の天下統一を成すのも、時間の問題だろう。
故に敵国から攻められる恐れもなく、城下の民達は安心して穏やかに生活していた。
ねねの屋敷にて。
ねね「Aー!吉継と清正と正則が来たよー!」
A「はい!直ちにお茶をお出しします!」
Aはお茶を淹れると、慎重に御盆に乗せて、お茶菓子を持ったねねと一緒に吉継達が待つ居間へ運んでいく。
ねね「いらっしゃい!三人とも!よく来たね!」
清正「急に訪ねてすみません…秀吉様から、おねね様の様子を見に行ってくるよう、頼まれまして…」
正則「へ?そうだったっけ?お前が急におねね様に会いに行きたいって…んん!?」←清正に口を塞がれる
清正「あ、あ、後!吉継もAの顔が見たいって!な!?吉継!?」
吉継「……あぁ…。」
ねね「ふふふっ!来てくれてありがとうね!ちょうど私もAも暇してたから、遊びに来てくれて嬉しいよ!ね?」
A「はいっ!お茶、どうぞ。」
正則「おっ!い〜い香り!サンキューな!戴きまーす!」
ねね「お茶菓子もあるから、遠慮せずにくつろいでね!」
清正「はいっ!戴きます!」
吉継「…戴きます…。」
吉継、清正、正則はAとねねが用意したお茶と菓子を口にする。
A「お茶…お味はいかがですか?」
正則「超うめぇ!」
A「!良かった…」
清正「うむ。これは確かに美味いな。Aはお茶を淹れるのも手際がいいんだな。」
A「ありがとうございます!」
ねね「A、知ってる?実は三成もお茶を淹れるのが上手なんだよ。」
A「!そうなんですか?」
正則「あぁ!あいつ、ガキの頃寺に居たんだけどよ、叔父貴がその寺に立ち寄った時に三成の出した茶がそりゃもう、叔父貴曰くめっちゃ美味かったらしくてさ!それで気に入られて俺達と同じ子飼いに入ったんだぜ!」
A「へぇ〜!」
ねね「そういえば、三成は?」
清正「あいつはいつもと変わらず、書斎に引きこもって書状ばかり読みふけっています。」
正則「何度も誘ったんすけど、相変わらずの頑固で!本っ当付き合い悪ぃ!あの本の虫!」
ねね「うーん…それは困ったねぇ…。」
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます(*´∀人)ありがたく張り切って書かせて頂きます。 (2018年9月9日 15時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - タンポポさん» そうなんですか(笑)これからの展開が楽しみです( ゚∀゚) (2018年9月8日 16時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!恐らくこれから出てくる三成と清正もあんな具合にコメディ要素ぶっこむと思います…(;A´▽`A (2018年9月8日 15時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - タンポポさん» この小説が読めるだけで満足ですよ!! (2018年9月8日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - タンポポさん» いえいえ!こちらこそ素晴らしい作品をありがとうございます(*^-^*)少しオチャメな高虎が私は大好きですよ( ´∀` )b (2018年9月8日 9時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タンポポ | 作成日時:2018年8月30日 16時