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126新たな道 ページ31

そう言うと、お市はAの手を離し、馬の背に股がった。
そして、馬上からAを見下ろし、微笑む。








お市「……A。もし、私があなた達と袂を別つことになっても…あなたは愛する人の傍に居なさい。どんな最期を迎えても、それが一番後悔しない生き方です。」







A「!!」







その時、そこへ貫禄を漂わせる大柄な男が馬に股がった状態でお市の傍へ駆け寄る。
その男は…








勝家「…その者はお市様の知人でございますか。」







お市「ええ。私のかけがえのない友です。勝家。」







A「!…Aと申します。」






Aは男がお市の再婚相手の柴田勝家だと悟り、頭を下げる。
すると、勝家は険しい表情こそは変えないものの、穏やかな声色で話す。







勝家「…かような地までわざわざお市様の見送りに参るとは、出来たご友人であられますな、お市様。」







お市「はい。」







A「!……あの、柴田様…無礼を承知でお願いします…お市様を…どうか…」







勝家「みなまで言うな。お市様は必ずや、この鬼柴田が護る。この命に代えてでも…
…武士の意地にかけて、誓う。」







A「!…はい!お市様!お幸せに!」







お市「ふふっ……さようなら、A。あなたもお元気で。吉継と末長く円満で居られることを祈っています。」








別れを告げると、お市は勝家と共に馬を走らせ、城門の下を潜った。
あっという間に遠く離れていくお市の背中をAは涙を堪えながら、見えなくなるまで目を離さず、見届けた。

127ほんの一息→←125最後に



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設定タグ:戦国無双 , 大谷吉継 , ほのぼの   
作品ジャンル:恋愛
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます(*´∀人)ありがたく張り切って書かせて頂きます。 (2018年9月9日 15時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - タンポポさん» そうなんですか(笑)これからの展開が楽しみです( ゚∀゚) (2018年9月8日 16時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!恐らくこれから出てくる三成と清正もあんな具合にコメディ要素ぶっこむと思います…(;A´▽`A (2018年9月8日 15時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - タンポポさん» この小説が読めるだけで満足ですよ!! (2018年9月8日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - タンポポさん» いえいえ!こちらこそ素晴らしい作品をありがとうございます(*^-^*)少しオチャメな高虎が私は大好きですよ( ´∀` )b (2018年9月8日 9時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タンポポ | 作成日時:2018年8月30日 16時

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