120第一印象 ページ25
ねね「ごめんね、二人とも。三成は根は優しいいい子なの!気を悪くしないでね。」
A「はいっ!」
吉継「…はい。」
秀吉「清正と正則は腕っ節が強ぇ。三成は頭が切れる。三人とも、頼りになるわしの子飼いじゃ。お前さん達も遠慮なく頼るとええで。」
A「はいっ!よろしくお願いします!」
吉継「……[ペコッ]」
こうして、Aと吉継は正式に羽柴の人間となった。
三成「……。」
A「……。」
未だに厳しい警戒の表情をしている三成にAは悟った。
A(……次の流れは…この人だ…。)
直に訪れる流れを読んだAは吉継と三成の間に、徐々に結ばれつつある澄んだ糸が目に見えた。
A「ふふふっ!」
吉継「!」
三成「!……おいお前、今俺の顔を見て笑ったのか。」
A「あっ、すみません…そんなつもりはなくて…。」
三成「なら、どういうつもりで笑ったのだ?」
A「えーと…」
清正「おい、三成。新入りいびりはやめろ。それも女相手に、みっともない。」
三成「新入りいびりなど、これまでも今もした覚えはない。」
正則「してたじゃねぇか!今!お前って昔から小さいことにいちいち突っかかるよな!いい加減ちっとはおおらかになれよ!俺達を見習ってさぁ!」
三成「お前達を見習う位なら、柿を食って腹を下した方がまだましだ。」
正則「うぉい!!それってつまりアレか!!俺達ゃ柿以下ってことか!?えぇ!?」
A[ポカーン…]
Aそっちのけで口論を始める三人。
そこへ吉継がAの肩に手を置いて、三人に言った。
吉継「すまない。こいつは元から笑うのが好きでな…悪気はない。許してやってほしい。」
三成、清正、正則「!」
清正「許すも何も、そいつは何もしてないんだ。気にしなくていい。」
正則「そうそう!こいつがひねくれてるだけだから!」
三成「お前達…!……ふん。」
A「……。」
Aと吉継は頭を下げると、その場から離れた。
正則「…にしても、あのAって娘は超いい感じだけど、吉継は…何か…顔が見えねぇからちょっと不気味…」
清正「よせ。第一印象はよくなくても、人柄と能力がいいなら、人としては十分だろう。」
三成「お前達も十分、俺に負けじと失礼なのだよ。」
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます(*´∀人)ありがたく張り切って書かせて頂きます。 (2018年9月9日 15時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - タンポポさん» そうなんですか(笑)これからの展開が楽しみです( ゚∀゚) (2018年9月8日 16時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!!恐らくこれから出てくる三成と清正もあんな具合にコメディ要素ぶっこむと思います…(;A´▽`A (2018年9月8日 15時) (レス) id: f0242507ad (このIDを非表示/違反報告)
遠どぅー(プロフ) - タンポポさん» この小説が読めるだけで満足ですよ!! (2018年9月8日 12時) (レス) id: 8674fd3df2 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - タンポポさん» いえいえ!こちらこそ素晴らしい作品をありがとうございます(*^-^*)少しオチャメな高虎が私は大好きですよ( ´∀` )b (2018年9月8日 9時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タンポポ | 作成日時:2018年8月30日 16時