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5話 ページ6

真っ暗な夜道を1人歩く。

現在時刻は午後7時。向かうは隆に言われた武蔵神社。

この人間のクズ代表みたいな奴が言われた時刻ピッタリに向かうなんて偉すぎる。

しかし携帯を忘れたので歩きながらの暇潰しが何もできない。今日の給食で出たデザートのことでも考えよう。

今日のデザートはプリン。大体の子供が与えられたら喜ぶであろうスイーツ。

しかし今日のあれは不味かった。仕入れた人の感性を疑うレベルだ。

センスないで賞があったら間違いなくぶっちぎりで1位だな。

不味い物を仕入れることが罪だったら10回死刑でも足りないと思う。

自分なら迷わず死刑にするね。不味い物でお腹を満たすのは愚かって自論があるから。

「なんて、とんだ痴れ言……っと着いた」

武蔵神社。

目の前にある階段を2段飛ばしで降りて着地する。

目の前には金の刺繍が入った真っ黒いよく分からない服を着ている隆。

驚くことに顔に青筋が浮かんでいる。

「おいこの野郎今何時か言ってみろ」

あれ可笑しいな?時間通りに来たはずなのに彼の背後に阿修羅が見える。

「7時」

「8時だわボケ!携帯見ろ!!」

「7時だよ」

体感で、と付け加えると首を掴まれて体を揺さぶられた。

「うぐぇ……っ!」

「お前の家時計ないから携帯逐一見ろって再三言ってんだろうが!!」

「携帯忘れました……あ、酔う……三半規管シェイクされてる……ぅぐ…」

「タカちゃんその辺にしてあげて!クロの顔真っ青だから!」

柴の坊ちゃんが隆の背後から制止の声を上げた。

柴の坊ちゃんの声で離してくれた隆は絶対零度の目で此方を見て、

「奢りの話ナシな」

と言った。

そんな……!!

「このひとでなし!」

「そのままお前に返すわ」

この野郎。ピアス引きちぎって耳たぶ血だらけにしてやろうか。

「あっぶね……!おいオレの耳なくす気か!!」

「約束破った奴には当然の報いだよ」

「ブーメラン過ぎんだろ!」

「あぁああ……!!タカちゃんもクロも落ち着いて!」

「あれA?何で此処にいんの?」

隆と取っ組み合いを始めた時、柴の坊ちゃんの更に後ろから誰かに声を掛けられた。

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設定タグ:東京卍リベンジャーズ , 東リべ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:雨野夜都 | 作成日時:2021年8月24日 5時

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