出会い ページ13
「愛してる。」
微かにそう聞こえたような、右手にぬくもりがあったような、そんな気がする。
目が覚めて一番に見えたのは、心配そうに私を見つめる鬼の子。
確か私は木から落ちて、それで__
「ここは…?」
ゆっくりと起き上がって辺りを見渡す。
知らない屋敷だ。
鬼の子はきょろきょろとする私の肩を布団に戻れと押した。
「ええと…。」
「ね、寝ないと、駄目。」
頬を膨らませて、小さい子を咎める様に「め、」と人差し指をたてて言われる。
おとなしく布団に戻ると、えらいえらいと頭を撫でられた。
…なんだか落ち着かない。
「ねぇ、ここは?貴女は…鬼、だよね?」
「ね、ず、ねずこ。」
「禰豆子?」
それはこの鬼の名前だろうか。
禰豆子、と名乗った鬼からは変な気配がする。
たの鬼とは違う、何が?と問われれば答えられないけど、何かが違う。
「禰豆子は___
「禰豆子ちゃぁぁああん!?その部屋入っちゃだめって言われたじゃない!鬼だよ!?鬼が居るんだよぉおおぉぉぉおお!?!」
すぱぁぁああんと、叫びながら勢い良く襖を開け放った金髪の子は、私と目が合うや否やいっそう煩く騒ぎだした。
「ぎやぁぁぁああ“あ“あ“っ!だれあの超絶美人!!俺は禰豆子ちゃん一筋なんだからッ!誘惑には負けませんからぁああお名前なんて言うんですかああああああ!?!?」
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あなや(プロフ) - 不死川さんかっこいいですもんね!更新頑張ります! (2019年8月12日 16時) (レス) id: 565d168dc0 (このIDを非表示/違反報告)
ハロハロ〜(プロフ) - 不死川実弥大好きなのでとても嬉しいですうううう!!この小説面白いです!更新頑張ってください!初コメ失礼いたしました! (2019年8月11日 21時) (レス) id: 409bd25d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あなや | 作成日時:2019年8月9日 13時