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食事を終えた後の私たちの時間は穏やかなものだ
大抵はリドルの傷の手当てをしてその後何気ないお喋り
『さぁ出来た。君はいつも傷を作るね。生傷の神様に愛されているのかな？』
「そんな神なんてごめんだ」
『そりゃそうだ。私もごめんだよ』
リドルの言葉に私は笑う
「…Aは何をしてるの」
『リドルと一緒にいて食事を…』
「違う」
イラッとしたようにリドルは話を遮る
『失礼…以前言わなかったかな？私は薬学の研究をしているよ』
「薬学？」
『あぁ、主に新薬の開発などを手掛けているよ。リドルにあげた薬も私の作品だよ』
「これも？」
リドルは先ほどあげた薬瓶を見つめる
『その薬は最近出来たんだよ。そのご褒美にあの店でケーキを買って祝杯をあげようかと思っていたんだが小さな塊にぶつかってね…私のレディは土に還ってしまったよ』
「謝ったじゃないか」
『ははは、責めているんじゃないさ。話しの流れってやつだね』
「ほんとに性格悪い」
『おやおや、二度も褒め言葉ありがとう』
「はぁ」
『えらく大人なため息を吐くね…そっちの方が罵られるより攻撃力が高いね』
「じゃぁ、これからはそうするよ」
『リドルは頭が良いな』
「は？」
『すぐに対応できることは頭がいいのさ』
リドルの頭に手を乗せなでなでと撫でる
『リドルは普段何をして過ごしているんだい？』
「…本を読んでる」
『本は知識の先生だ。リドルは字がもう読めるんだな』
「…孤児院で僕が1番覚えが早かったから教えられた」
『そうかい、優秀だな。いいことだ』
「よくない」
『ん？』
「字が読めるようになったら本読み係りされる。算数が出来る様になれば買い物に使われる。頭が良くても面倒ごとが増えるだけだ」
『……』
ひどく濁った目をするリドルの頭をガシガシと強めに撫でる
「な！なに！痛い！」
『リドル』
「なんだよ」
『悲観するな。決して自分を憐れむな』
「……な…」
リドルの長い前髪をかき上げ目を合わせる
『リドル頭いいことは決して悪いことではない。今は面倒が多いかもしれないだけど今ばかり見るな。未来を見なさい、君の未来は眩しく輝いている』
そして最後ににっこり笑う
「…どうしてそんな事…わかるんだよ」
『なんでだろうね？そんな気がするのさ』
「…適当だな」
『よく言われる』
ニシシと笑うとリドルも恐らく初めてちゃんとした子供らしい笑顔を向けてくれた
続く
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兎凪(プロフ) - 更新頑張って〜❤️応援してます❤️ (2021年10月5日 15時) (
レス) @page49 id: b4c6408c6f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続き気になります。更新頑張って下さい。 (2020年11月22日 0時) (レス) id: 26f37e78f0 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - お話とっても面白いです！！！けど名前変換がほぼ機能してません！！！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 6bf73bd8a0 (このIDを非表示/違反報告)
由利香(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってくださいね！ (2020年11月7日 12時) (レス) id: 4865437acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2020年11月2日 1時
