暖炉から始まるリドルside ページ37
暖炉を見て固まっている僕を差し置いてAは暖炉の上に置いてあった瓶を取る
『フーッ！ゴホゴホッ！』
「A？」
『大丈夫だ。ケホッ…埃でむせてしまった』
涙目になっているAは周りの埃を手で払いながら言う
「大丈夫？」
『心配は無用さ。さぁリドルこっちにおいで』
Aの手招きに従い僕は暖炉の前に立つとパカっと音を立ててAが瓶を開け僕に見せるとそこには緑色の…
「粉？」
『あぁ、フルーパウダーって言ってね。これを使うんだ』
「どうやって使うの？」
『これは…』
Aは丁寧にこの粉の使い方や暖炉の仕組み煙突ネットワークというものを教えてくれた
「魔法ではそんなことまで出来るなんて…」
『あぁ、すごいだろ？』
「どうしてAが偉そうに言うのさ」
腰に手を当てて偉そうな顔をするAに言うとAはキョトンとした顔をして自分を指差し言った
『え？だってそのパウダーは私が作ったからさ』
「え？Aが作ったの？」
Aの発言に僕の好奇心が光るがAは僕の額を指で押しながら暖炉に押し込むと
『あぁ、だけどその話はまた今度だ。今は目的を進めよう、さぁリドルその粉をまいてすぐに‘ダイアゴン横丁’って言うんだよ。発音はしっかりはっきりとね』
珍しく真面目なAの言葉に僕は息を飲みAの持つ瓶から粉をすくう
キラキラと光る粉はとても綺麗だった
「…失敗したらどうしよう」
『その時は私がすぐ駆けつけるさ』
「…分かった」
確かに湧いてくる安心感に後押しされて僕は粉を投げる
「ッ！！」
『リドル落ち着いて』
ゴォォっと上がる炎に包まれ驚く僕にAの声が届く
「ッ！ダイアゴン横丁！！」
空間が歪む暖炉中から微かに見たAは微笑み手を振っていた
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兎凪(プロフ) - 更新頑張って〜❤️応援してます❤️ (2021年10月5日 15時) (
レス) @page49 id: b4c6408c6f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続き気になります。更新頑張って下さい。 (2020年11月22日 0時) (レス) id: 26f37e78f0 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - お話とっても面白いです！！！けど名前変換がほぼ機能してません！！！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 6bf73bd8a0 (このIDを非表示/違反報告)
由利香(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってくださいね！ (2020年11月7日 12時) (レス) id: 4865437acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2020年11月2日 1時
