白い世界で笑うリドルside ページ36
「…またこれなの？」
『ん？』
「魔法使いはこうしてボロ屋に見せとけば疑われないって思ってるの？」
『あぁ…その点は否定しきれないね』
Aは頬をかきながら笑う
『ただここは本当にボロ屋だ』
そんなところからどうやって買い物に？と思うがきっと…
…いや確実に魔法なんだろう
『さぁ行こうか』
Aがボロ屋に進むのでそれに続くと
『ん？…っくぅ！』
「…何やってるの」
『…扉が開かない』
「は？」
僕の一言にAはまた頬をかきもう一度扉を引いたが開きそうにはない
『しまったな…最近使っていなかったからね。扉が不機嫌だ』
「魔法で壊したらいいんじゃない？」
『いや…それが出来ないんだよ』
Aは扉を見ながら言う
『一応このログハウスにも魔法をかけていてね…破壊系の魔法は効かなくなっているんだ』
「どうするの？」
Aはうーんと少し唸ると思い付いたように僕を見て手招きする
僕はAの隣に立つとAは縦に長く付いたドアノブを指さす
どうやら一緒に開けてみるつもりらしい
「子供の力なんて大して役に立たないよ」
『ははは…ある御伽噺ではネズミが役立つこともあるんだ。なぁに…物は試しさ』
「はぁ…分かったよ」
Aがそう言うので僕はドアノブを両手で握りしめAは僕を挟んでドアノブを握る
『行くよ。リドル…1、2、3で引っ張ってくれ』
「分かった」
僕は足に力を入れ腰を落とす
『せーの！』
『「1！2！3！！…ッ！」』
バキッ！！
『「あ」』
ドサァ！
音の通りドアノブが取れて僕とAは後ろに吹っ飛んだ
二人揃ってドアノブを持ち尻餅をついているとキィっと高い音を鳴らしながら扉が開いた
『「………はははは！！」』
Aと僕は目が合うと笑いが溢れた
「壊れた…魔法でも壊せないはずなのに」
『ははは！見事に吹っ飛んだな…怪我はないかい？』
「大丈夫だよ…Aは？」
『大丈夫だ』
僕は立ち上がり尻餅をつくAに手を差し出す
『ありがとう』
Aは僕の手を取り立ち上がり僕に付いた雪を払ってくれた
僕はお返しにAに付いた雪を払う
「二人とも雪だらけになったね」
『本当だ。体も冷えてしまったし早くダイアゴン横丁に行こうか』
Aは僕の肩を抱いてやっと開いた小屋に入った
「で、ここからどうやって行くの？」
『これを使うのさ』
Aが指さした先には大きな暖炉だった
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兎凪(プロフ) - 更新頑張って〜❤️応援してます❤️ (2021年10月5日 15時) (
レス) @page49 id: b4c6408c6f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続き気になります。更新頑張って下さい。 (2020年11月22日 0時) (レス) id: 26f37e78f0 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - お話とっても面白いです！！！けど名前変換がほぼ機能してません！！！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 6bf73bd8a0 (このIDを非表示/違反報告)
由利香(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってくださいね！ (2020年11月7日 12時) (レス) id: 4865437acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2020年11月2日 1時
