薄桜鬼 私は元四番組組長です

第九話 バレてはいけない理由… ページ10

私が座ると平助がたずねてきた

平助「お前が目撃者なわけ？」

葵「目撃者って…いうか…なんだろう…」

ただ…叫び声が聞こえたからいって、たまたま見てしまった…？
あ…そしたら目撃者になるな…

葵「うん…たぶん目撃者だな…」

勇「君はどうして昨夜あんなところにいたのかね？」

葵「…俺は旅人だから…いろいろなところを旅してきて、昨夜たまたま京にたどり着いて、宿を探そうと思ってたんだ」

勇「そうか…旅人…」

我ながらうまいごまかし方だと思うな…
近藤さんはなんでもすぐ信じちゃう人だから…
まぁそれが近藤さんらしいからいんだけどね

総司「ねぇ、一つ聞いてもいいかな？」

葵「……答えれる範囲なら…」

総司「君はどうして『羅刹』のことを知ってるの？」

全⁻総司、土方、一「なっ！！」

あぁ…羅刹のことか…
なんでって聞かれてもなぁ…
「私はもともとここの幹部だったから」
って言ってしまったら…
私が「如月葵」ってバレてしまう

左之「土方さんそれ本当かよ…」

土方「あぁ、事実だ」

一「それで…何故知っていた？」

葵「…………旅人だから噂とかで聞くんだよ…」

一「嘘をつくな」

総司「ほんとだよ、次嘘でもついたら…斬っちゃうからね」(ニッ)

…っ…厄介だ…
ここで本当のことを言ってしまうことは出来ない…









だって…私は…ここで死んでいる存在だから…

第十話 自分を偽るために→←第八話 広間にいるのは…

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