薄桜鬼 私は元四番組組長です

第三十八話 本当嫌われてるな ページ39

私が屯所に帰って会ったのが千鶴ちゃんだった

葵「…や、やぁ。千鶴ちゃん」

千鶴「どこか行ってたんですか？」

葵「あぁ、うん。まぁ…」

千鶴「斎藤さんにちゃんと言ったんですか？」

葵「え？いや、何も言ってないけど…」

千鶴「…斎藤さんが探してました、無断で外出するなんて非常識ですね」

葵「ごめん」

千鶴ちゃん…ほんと私にきついなぁ…

千鶴「謝ればすむと思ってます？」

葵「いや、そんなこと思ってないけど…」

千鶴「けど、何ですか？」

葵「何で俺にだけそんなこと言うんだ？」

千鶴「分かりませんか？」

葵「………」

わかるよ。ものすごく分かる。

千鶴「あなたが嫌いだからですよ」

葵「俺、千鶴ちゃんに何かした？」

千鶴「斎藤さんに近づいてます」

葵「俺は斎藤さんの副長なんだけど？」

千鶴「そんなの関係ないです！いいですか、今後絶対に近づかないでください」

葵「意味がわからない。俺は男だ。近づいちゃいけない理由が分からない」

千鶴「祐樹さんが本当に男だなんて分からないじゃないですかっ！」

葵「は？」

思わず声音を低くしてしまう

千鶴「ビクッ…む…胸騒ぎがするんです…あなたが…斎藤さんに近づくと…」

？「千鶴…？」

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