薄桜鬼 私は元四番組組長です

第十一話 総司side　彼の正体は…？ ページ12

『実は俺…この新選組の元隊士なんです』

そう言ったのは昨夜『羅刹』を見た男の子だった

ここの元隊士だった…？
そんな話信じられるわけがない…
でも…何故彼が『羅刹』の存在を知っていたかはつじつまが合う
本当のことなのかな…？
僕はみんなの顔を一通り見た
みんなすごく驚いた顔をしている
実際僕もだけど

山南「元…隊士ですか…」

山南さんが口を開く

葵「そうです。山南総長」

山南「私の名前を知っていましたか…」

本当に彼はここの隊士だったのかな…
名前は知っていてもおかしくはないけれど…
「総長」ということまではこの新選組の人間でなければわからないはず…

新八「信じがたいことだな…」

ここで初めて新八さんが口を開く
信じがたいのは当然のこと…だけど…信じるしかなさそう…

葵「永倉組長、信じれないことは俺にもわかっていることです、ですが、俺はここの隊士でした」

土方「お前が隊士だったということは認める、だが二つ疑問がある」

僕も不服だけど土方さんと同じことを思っている
一つはなぜ隊士が幹部でもないのに『羅刹』を知っているのか…
そしてもう一つは

土方「何故生きている？この新選組を脱走すれば切腹のはずだ」

そう…僕もそれを思った…
絶対死んでいるはずの人間なのに…
生きている

葵「俺は言ってもいいですが…そこにいる彼女に聞かれてもいいのですか？」

千鶴「え…」

一「千鶴、しばらく部屋に戻っていろ」

千鶴「い…嫌です！私も聞きます」

土方「千鶴！戻ってろ、副長命令だ」

千鶴「ビクッ……はい…」

あーあ…千鶴ちゃんもかわいそうだなぁ…
土方さんに怒鳴られて…
千鶴ちゃんはしょぼんとしながら広間から出ていく

土方「それで、どういうことだ？」

土方さん…眉間にしわが寄ってるｗｗ
さすが鬼副長さんだｗｗ

葵「はい。俺は…＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

彼の内容はとても信じれるような内容ではなかった…

第十二話 芹沢局長…→←第十話 自分を偽るために

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