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「上半身だけなら入ったんですが、ついでにどこまで入るのか興味を持っちゃったみたいで…」

「知りたくなかったその理由。じゃなくて、…ちょうどいいから、皆に話しておくかな」


思いっきり伸びをしてたるんだ頭と体に喝を入れ、ジムリーダーと上位トレーナー専用の執務室を見回す。ん、全員いる。悪いけど、昼飯おごるから、昼休憩の時間くれないか。そう言えば、了承の返事がすぐさま三人分挙げられる。んー、オレさまのジムトレ達、みんなすなお。


「リョウタ、レナ、ヒトミ。ドラゴンジムの上位トレーナーであり、宝物庫キュレーター及びそれを目指す者達として、話しておきたいことがある。一応まだオフレコでな」


題目は勿論、遅かれ早かれうちとエンジンジムに関わることになるだろう、見張り塔跡地の住民達について。保護はまだまだ未確定だが、とりあえずお互いの上位ジムトレには先んじて話しておこうと、報告ついでに先日カブさんと決めたばかりだった。ドラゴンジムは宝物庫も管轄のため、必然的に古代ガラル語の知識や資格がある職員も多い。借りられる知恵は多い方がありがたかった。

馴染みのピザ屋にデリバリーを頼んで、休憩室に全員で腰を落ち着けたのを確認し、状況を掻い摘んで説明する。


初見でその個体数に驚いたドラメシヤは、結局24匹いた。そしてドラパルトはやはりというか、彼等の母親だった。頭のポッドをはるかにしのぐ個体数に疑問をこぼせば、やはりイレギュラーな事なのかAから長い長い説明が返ってきたが、その場では理解が及ばなかった。幸いその辺の紙に文章で書き留めてくれたので、今日も家に帰れば翻訳の宿題が待っている。

…ちなみになんでもない紙と思ってたら、裏に古びた活字跡が残っていた。宝物修復メンバーが見たら泣くな、これ。

Aとドラパルト、ドラメシヤはモンスターボールを介していないものの家族同然で、意思疎通は不思議なほどにできているようだった。3匹の迷子の話をしたら、心当たりがあるのか無闇に目立つところを散歩しないよう注意しておく、と言っていた。他にも室内にはたくさんのゴーストポケモン達がいたが、近場から遊びにきたり食べ物を貰いに来るくらいで、特に命の危機はなさそうだった。

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設定タグ:キバナ , ポケモン剣盾 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:aks | 作者ホームページ:http://alterego.ifdef.jp/  
作成日時:2022年10月1日 21時

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