俺だけの笑顔.甘王子 ページ19
伊「黄瀬ッ!」
黄「んぇ!?」
いつもと同じように黄瀬に抱き着く伊月。
真っ赤になって伊月を引き剥がす黄瀬。
イチャイチャとじゃれあっていると日向が来た。
日「…悪いけど伊月、委員会で配るプリントのコピー…」
伊「あ…」
日「やっぱりな。黄瀬ちょっと伊月借りるな」
伊月は渋々日向の後ろを着いていった。
黒「…とられましたね」
ニヤニヤしながら黒子が呟いた。
黄「そ、そんなんじゃ」
黒「どうでしょう、コピーしながらあっちで…ね?」
益々怪しげな笑みを浮かべながら黒子は去って行った。
黄「まさか…あり得ないッス」
そう言いつつも、足はコピー機のある資料室へと向いていた。
*
資料室前の扉が5センチほど開いており、中からは楽しげな会話が漏れ聞こえた。
日向とにこやかに会話をしている伊月を見て、黄瀬の胸がチクリと痛んだ。
黄「何なんスかあれ…」
黄瀬は苛立ちを覚えながらその場を立ち去った。
*
伊「はぁ…終わった」
伊月は肩を叩きながら教室へ戻った。
伊「…黒子、黄瀬は?」
黒「何か苛々してたみたいでした」
伊「どうしたんだよ…」
伊月は急いで黄瀬を追った。
*
伊「黄瀬!」
見慣れた背中に叫ぶと、黄瀬は少し振り向き、足を止めた。
だが、気にする様子もなく、再びすぐに歩き出した。
伊「待てよ!どうしたんだよ?」
黄「何もないッス」
伊「怒ってんじゃん」
黄「…」
伊「なぁ黄瀬、俺が悪いなら直すから教えて」
眉を下げながら今にも泣き出しそうな伊月の顔を見て、黄瀬はゆっくりと口を開いた。
黄「…好きなんスか?日向先輩の事」
伊月は驚いて、掴んでいた黄瀬の腕を解放した。
伊「日向…?」
黄「さっき、資料室で、か、可愛いとか、好きだとか…」
伊「…あー…あぁ!」
伊月はガサゴソとスマホを取り出した。
伊「黄瀬、これ」
伊月はそれに付いているキーホルダーを黄瀬に見せた。
伊「これを可愛いって言っただけ」
黄「え…」
黄瀬は顔を真っ赤にして頭を抱えてしゃがみ込んだ。
伊「黄瀬!?」
黄「何やってんスかね、俺…」
伊「…ヤキモチ?」
黄「う…////」
黄瀬はばつが悪そうに伊月に向き合った。
伊「嬉しいって言ったら怒る?」
ぎゅ、と黄瀬を抱き締める伊月。
黄「…別に。でも」
抱き返す黄瀬の腕の強さが、今までとは違っていた。
黄「…その笑顔は俺だけのものッス」
震える唇で、互いの気持ちを再確認する二人だった。
―――――
黄月でした,
伊月の受けが書きたかっただけ,
orz.
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彩日.(プロフ) - 菜茅さん» コメントありがとうございました (2015年1月4日 16時) (レス) id: d7a2929e2c (このIDを非表示/違反報告)
菜茅(プロフ) - サイコ―でした!!次にまた期待してまっす☆ (2014年9月27日 10時) (レス) id: 48a902b9c2 (このIDを非表示/違反報告)
善哉&ぺ天使(プロフ) - 大丈夫です (2014年3月2日 11時) (レス) id: ec9a96b04e (このIDを非表示/違反報告)
豹庵(プロフ) - 善哉&ぺ天使さん» 遅くなるかもしれません (2014年3月1日 19時) (レス) id: 97403e9282 (このIDを非表示/違反報告)
善哉&ぺ天使(プロフ) - ありがとうございます! (2014年3月1日 19時) (レス) id: ec9a96b04e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サイトの皆 x他3人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amaouji/
作成日時:2013年12月9日 18時