Storm's a moment vol.3 (ページ38)

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光芒ページ38

side 黒須

アルバムのシークレットトラックとして収録される、“命名”そして“あの命この命”

“命”を題材にしている為に、なかなか今までのアルバムやシングルコンセプトに合わず、埋もれていた曲。

《ここにいるんだと知らせるように泣いて
生まれるのはあっけなく尊い命》

《どんな想い注ぎこみその命に名をつけた?
大地のように海のように強い心持てるように
負けぬように愛せるように誰かを照らせるように
世界が変わったあの日をずっと忘れないで》

奇跡のような瞬間を忘れない様に、と歌った“命名”

《あの命この命どちらがどれだけ重いんでしょう
何もかも消えてゆくせめてあのぬくもりよ永遠に》

《一歩踏み出すたびに重いリュックが揺れ
その底にあの人の手紙と写真
最前線(げんば)でためらうことは許されず
こっちの愛のためにあっちの愛を消す》

同じ“命”が一方で軽く、一方では重く受け止められている現実を歌った“あの命この命”

重すぎるテーマが故に、なかなか世に出すタイミングがなかったこれらの曲は

旭灯が初めて書いた対を成す曲で、本人も思い入れのある曲である事は確かだろう。

そんな曲をシークレットトラックという形で

しかも歌詞さえも載せない様に、と希望したのは旭灯自身

『届く人には、ちゃんと届くはずだから』

『“いつか”の日まで、隠れてた方が良い曲なんだよ』

『子どもが生まれた時、フッと思い出して欲しい。“命”と向き合う事になった時にもう一度、聴き直して欲しいから』

『“普通の曲”にして欲しくないんだよね、正直。だから歌詞も載せない、シークレットにする』

旭灯の強い意志で決まったシークレットトラック

これを聴いたファンが、どんな反応を示すのか。

智「名前って大事だねぇ」

雅「オレって何で“雅紀”なんだろ…。母ちゃんに聞いてみよーっと」

和「それ、レポートにして提出して下さいね」

翔「アッハハっ！“オレが雅紀になった訳”？」

潤「“雅紀の意味”でも面白いかもね」

『ふふふ、読んでみたいかも』

はぁ……、そうだよな

お前たちはそんなヤツらだったよ

どんなことでも、6人で面白い方へ楽しい方へ変えて行く。

悩んでいても、考えていても

お前ら見てると、クヨクヨしているのがバカらしくなって来る

ある種、特殊能力だと思っているよオレは。