三十二話 ページ34
『なんだよこの雨…
天気予報では晴れだって聞いたから、傘持って来てないのに…』
急に降って来た雨
折り畳み傘が無くても、【風】の力で雨粒は弾けるけど
いかんせん、調節がめんどくさい
ぶっちゃけ傘の方が楽
『はぁ…寒っ』
チェンジ【炎】
『あったかい…』
手から炎を出し、暖をとる
え？魔法の使いどころ違うって？
いや、怪人や人が居ない限りこんなのだから
…っは、これは人の気配
チッ、炎消すか…
シュッ
スタッ
炎を消すと同時に聞こえる着地の音
私は振り返る
『………』
「………」
『…………………』
「……………………」
prrrrrrrrr
『もしもし警察ですか？不審者が居ます、助けて下さい』
「待て、俺は不審者じゃない」
『いや、こんな雨の中全裸で居るなんて不審者以外の何者でもないだろう』
「全裸で居たくて居る訳じゃない
理由がある」
全裸になる理由って一体なんだよ
とりあえず、私は着ていたパーカーを脱いだ
『ほら、これやるから着とけ』
「な、俺はいらない！」
『お前がいらなくても見てるこっちが嫌だ
良いから着ろ
人の好意は素直に受け取る物だ
はい』
渋々、と言った感じで受け取る男
『それ、結構あったかいから
あるのと無いのとでは全然違うぞ』
「…礼を言う」
『そりゃどう致しまして』
「おい、これは後でどうすれば…」
『別に、必要無くなったら捨てるなりしてくれて構わないさ
それじゃ』
歩き始める
さっきよりも、早足で
？side
(なんだ？あの女…)
パーカーをじっと見つめる
いらないと言ったのに
不審者だと、思っただろうに
何故
「…ああ
あったかい…な…」
それでも尚、雨に濡れるには変わりないが
何故か
さっきよりも胸が、暖かい気がした
(…そう言えば
もう雨に濡れてしまったが)
(あの女は傘を差していなかったのに
…何故…パーカーは濡れて居なかったんだ？)
思えば不思議な事だ
あいつはパーカーはおろか、髪の毛さえも濡れて居なかった
(…面白い)
また
会いに行こう
この、��音速のソニック��が
ソニックside終了
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創晴カナデ(プロフ) - 今日、この作品を見つけた瞬間から時間も忘れてぶっ続けで読み進めました。面白いです。主人公やサイタマの心情描写、起こる出来事、全て面白いです。素敵な作品をありがとうございます。 (2019年4月14日 22時) (
レス) id: e7164eec7a (このIDを非表示/違反報告)
ここあん(プロフ) - アリスさん» 頑張ります！(あれ、私ってヤンデレ上手く書けたっけ…)← (2017年3月24日 21時) (レス) id: d6ebd7d76d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ここあんさん» おぉ！ありがとうございます！！！滅茶苦茶嬉しいです (2017年3月24日 19時) (レス) id: 0119360b8a (このIDを非表示/違反報告)
ここあん(プロフ) - アリスさん» マジかヤンデレ入れて正解か←ならわんさかっさ入れてくぜ( ^ω^ ) (2017年3月24日 18時) (レス) id: d6ebd7d76d (このIDを非表示/違反報告)
ここあん(プロフ) - アリスさん» ありがとうございまああああああっす！ (2017年3月24日 18時) (レス) id: d6ebd7d76d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここあん | 作成日時：2017年3月4日 14時
