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少年少女32つめの話 ページ34

シュタッ。



地面に着地して、リヴァイに問う。



A「・・結構スムーズにやったつもり。何が足りない?」



リヴァイ「・・別に足りないところは・・ないと思うが?」



え?



幻聴?



んなわけないよね?



訓練とか適当にしかしてなかったのに・・。



んなわけないない。



A「・・・リヴァイには、追いつけない。どうして?」



リヴァイ「・・俺的には、もう追いつかれてるような感じがするぞ」



A「・・・絶対ありえない。がんばって訓練する・・」



リヴァイ「無理すんなよ」



そっぽを向いた。



見られたくないから。



けなされたみたいで、嫌な顔してるとこ。



A「私が倒れたって風邪ひいたって、リヴァイには関係ない」



絶対にリヴァイに追いついてるわけないのに。



無理にフォローなんてしないでほしかった。



正直に言って欲しかった。



わざと冷たい言葉を返して、もう一度、巨人の模型を削ぎにいった。



地面を大きく蹴って。



まるで巨人に怒りや、いらだちをぶつけるかのように。



何度も何度も削いだ。



巨人の上からだけじゃなく、色々なシチュエーションを考えて。



うなじを、削ぐ。



自分の気が済むまで。



何十回と、木をけり、何十回と巨人を削いで。



・・どれくらいたったか知らないけど。



足が痛くなってきたので、リヴァイのもとに帰った。



リヴァイ「・・迷子にでもなったのかと思ったぞ。もう深夜0時なんだが?」



A「・・疲れてるなら先に帰れば」



リヴァイ「・・お前をほって帰るわけないだろ」



不覚にも、今、その言葉を聞いて、ドキッと、鼓動が早くなった。



A「・・いいから、かえって」



リヴァイ「断固として拒否する」



リヴァイは、私を後ろから抱きしめた。



あたたかかった。



さっきまで、自分は、いらだちを覚えていたはずなのに、



リヴァイを押しのける気にはなれなかった。



抱きしめてくれるあたたかさに、いつのまにか、



身を任せてしまい、意識を手放してしまった。



少し冷たいそよ風と、暗い夜に、リヴァイは、一人つぶやく。



リヴァイ「寝たか・・。無理すんなっていったのに」



風に流れてきえてゆく。

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さな♪(プロフ) - 桜吹雪さん» 書き出したときはまだ発表されてなくて(汗)悔いなき選択ちょっとチラ見しましたが、今更設定変えなれないのでオリジナルで貫きます(笑)すいません;; (2015年10月4日 18時) (レス) id: 765be69998 (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪 - リヴァイのゴロツキだった頃の性格やどうやって調査兵団になったのかは「悔い無き選択」を見たほうが良いですよ♪ (2015年10月3日 23時) (レス) id: c4c1fa452d (このIDを非表示/違反報告)
さな♪(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます!(;ω;)この先パート6まで見ていただけると嬉しいです! (2015年8月14日 14時) (レス) id: 765be69998 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 最高ですね。すばらしいですよ。 (2015年8月14日 13時) (レス) id: ad8b84d2f7 (このIDを非表示/違反報告)
さな♪(プロフ) - ありがとうございます!どうぞパート6まででてますので読んでいただければ嬉しいです! (2015年7月27日 21時) (レス) id: 765be69998 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さな♪ | 作者ホームページ:さな♪  
作成日時:2013年8月16日 19時

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