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STAGE 19 ページ21

全員が集まるなり、リヴァルはミレイさんと、シャーリーはルルーシュとべったり。
残されたスザクと私は、後ろから皆の様子を、ケラケラと笑いながら見ていた。
二組とも、さながら本物のカップルの様で。
それでもルルーシュの営業スマイルには、目が付いた。

「ルルーシュ、楽しくないのかな」

ふと出てしまった一言に、スザクはクスりと笑って、

「助けてあげないの?」

と言った。
その表情からは、スザクも私と同じことを考えている様に見えた。
ルルーシュは楽しいふりをしている、と。

「割って入ったら、私が嫌な女になっちゃうもん。私はルルーシュの彼女じゃないからね」

私が笑うと、スザクは少し、切なそうな顔をした。
程なくしてスザクは、私の浴衣の裾を引いて立ち止まり、

「ちょっと休んでいこう」

と言うのだった。

 人の多い通りとは隔絶された、神社の境内の裏側。
冷えた空気が体を取り巻いて、気持ちのいい場所。
スザクは私をそこまで連れてきて、途中で買ったラムネを差し出すのだった。

「Aはルルーシュのことが好き?」

スザクは唐突に質問を始めた。
まるでこの非日常の空気にあてられたように。

「嫌いなら一緒に居ないよ」
「ルルーシュへの好きと僕への好きは一緒?」

スザクの目が真剣だから、私はますます、悲しくなった。
シャーリーと二人きりのルルーシュを思い浮かべて。

「僕と同じ思いはしてほしくない。大切な人の隣に居られなくなるなんて、辛いよ」

“それも、あんなに近くに居るのに”、と、スザクは言った。
ユーフェミアの件は、本当にスザクを苦しめただろう。
そしてユーフェミアのことも。
無かったことになど、ならない。
一度負ってしまった心の傷は、なかなか癒えないのだから。

「……でも、スザクを残しては行かないよ。私、スザクも大切だから」

一瞬の沈黙の後、スザクは息を吸って、

「Aは本当に、優しいね」

ルルーシュの様なことを、言うのだった。

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- 素敵な作品をありがとうございます (6月26日 11時) (レス) @page28 id: 04e95ce732 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 完結おめでとうございます(≧∀≦)面白かったです(≧∀≦)ヒロインを庇うルルーシュ、かっこよかったです!最後はハッピーエンドで良かったです(≧∀≦)これからも、頑張って下さい(≧∀≦) (2018年5月6日 0時) (レス) id: 5050a4539b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MIORINE | 作成日時:2018年3月16日 15時

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