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STAGE 1 ページ3

朝、7時ぴったりに、隣のランペルージ家のドアベルを鳴らすのは、私の日課である。
そして大抵、ドアベルを鳴らすと、開くのは扉ではなくて、二階の窓だ。

「すまない、A!今行くからもう少し待っていてくれ」

私に向かって窓から叫ぶのは、私の幼馴染、ルルーシュ・ランペルージである。

「はあい」

と、間の抜けた返事をすれば、勢いよくランペルージ家の扉は開く。
開いた扉から出てくるのは、アッシュフォード学園中等部の制服を身に纏った、彼の弟と妹。

「Aちゃん、おはよう!行ってきます!」
「おはよう、Aさん!行ってきます!」

学園ではそこそこ有名なラクロス部のエースとマネージャー、ロロとナナリーである。
私がこの時間にドアベルを鳴らす理由は、ロロとナナリーを朝練に遅刻させないため。
私のおかげで、ラクロス部のエース様は毎日朝練に無遅刻無欠勤で参加できているわけだ。

「毎朝悪いな、A」
「微塵も思ってないくせに、よく言うよ」

ロロとナナリーを送り出してから、ルルーシュと私がランペルージ家を出発する。
これがいつもの、私たちの日常、という奴である。

 私たちの通うアッシュフォード学園は、本校をブリタニア本国に持つ大きな私立学校である。
ブリタニア人と日本人が共存する唯一無二の高校で、評価は賛否割れているらしい。
それは大人たちの勝手な人種差別的思想による偏見の極みであるが、生徒には何一つ関係ない。
校内には人種差別の様な風潮もなく、恵まれた学習環境が整えられている。
それが、アッシュフォードという学校である。

「スザク、行くよ」

現に私とルルーシュは、枢木スザクという日本人と仲が良い。
私たち3人は生まれた頃からの付き合いで、ほぼ毎日一緒に育ったと言っても過言ではない。

「ああ。おはよう、A、ルルーシュ」

11年目のこの日常が、いとも簡単に崩れ去ってしまうとは。
この日の朝は、思いもしなかったのだ。

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- 素敵な作品をありがとうございます (6月26日 11時) (レス) @page28 id: 04e95ce732 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 完結おめでとうございます(≧∀≦)面白かったです(≧∀≦)ヒロインを庇うルルーシュ、かっこよかったです!最後はハッピーエンドで良かったです(≧∀≦)これからも、頑張って下さい(≧∀≦) (2018年5月6日 0時) (レス) id: 5050a4539b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MIORINE | 作成日時:2018年3月16日 15時

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