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STAGE 11 ページ13

スザクとユーフェミアがめでたく結ばれた、という噂は校内中に駆け巡った。
梅雨が始まろうとしている、蒸し暑くて気だるい朝のことだった。

「やっとか。なかなか類を見ないじれったさだったな」

ルルーシュはそんなことを言っていた。
両想いの癖に、お互いに妙にビビりで、互いの気持ちを確認し合うのに時間がかかったのは事実。
ルルーシュの様に考える人たちも一定数いるに違いない。

「ま、お似合いだからいいんじゃない?」

母さんとあの人とは違って、とは言わなかった。
ルルーシュは優しいから、きっと気を揉んで心を磨り減らしてしまう。

「適当なことばっかり言うな」

ルルーシュのデコピンが私の額にクリティカルヒットした瞬間、予鈴が鳴った。
まるで、幸せな時間はもう終わりだ、と言われている様だった。

 日常は、いとも簡単に崩されてしまった。
スザクとユーフェミア、ルルーシュと私。
間に引かれた溝は、だんだん深くなって、行き来できなくなってしまう。
十六年かけて築き上げてきた全てが、陥落する瞬間のかもしれないと思った。

「…………A」

それは、ルルーシュにそれとなく告白されたことがあるからなのか。
私に、やましい気持ちがあるからなのか。
どちらか、なんて分からなかった。
原宿に行って以来、ルルーシュがすごく綺麗に見えて、格好良くて仕方ないのは事実だ。
それとない告白に喜んだのも、“狡いからもう一回言う”と言ってくれたのが嬉しかったのも。

「今日は餃子にするから、手伝ってくれないか」

ルルーシュがいつもの調子と変わらないのは、私やスザクを気遣ってのことなのだろうか。
優しい顔で、笑って、一歩下がったところから見ているのは。
ルルーシュ自身の気持ちに、蓋をさせてしまうのは、私のせいなのだろうか。

「私、包む職人ね」

滅多にない、スザクのいない帰り道。
私とルルーシュも、傍から見たらカップルの様に見えるだろうか、と淡い期待を抱いてしまう位。
私の頭は恋する乙女のスイッチが入っているらしい。

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- 素敵な作品をありがとうございます (6月26日 11時) (レス) @page28 id: 04e95ce732 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 完結おめでとうございます(≧∀≦)面白かったです(≧∀≦)ヒロインを庇うルルーシュ、かっこよかったです!最後はハッピーエンドで良かったです(≧∀≦)これからも、頑張って下さい(≧∀≦) (2018年5月6日 0時) (レス) id: 5050a4539b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MIORINE | 作成日時:2018年3月16日 15時

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