STAGE 10 ページ12
スザクを見るとドキドキが止まらなくて緊張してしまう、とユーフェミアがとうとう白状した。
原宿の日の翌日、わざわざ放課後に私を呼び出しての供述だった。
スザクがユーフェミアに向けている好意も知っている私は、今、スザクの心を悟らせてはいけない。
スザクが“好きだ”と伝えるまでは、ユーフェミアにそんな口添え、してはいけないと思う。
誰よりもスザクが、きっと傷つく。
「それは恋だよ。……スザクが好きで好きで、仕方が無いの」
ユーフェミアの目には、スザクだけが映っていて、他の誰も目に入らない。
スザクだけがキラキラと輝く王子様で、ルルーシュや私は名も無い下民と同じ。
スザクがユーフェミアの足にぴったりの、硝子の靴を持ってやって来るのを待っている。
そんな気がした。
そして現に、私もそうかもしれない、と思った。
ルルーシュだけが、私の閉じ込められている檻を開けられる勇者で。
スザクやユーフェミアは名も無い村人と同じ。
ルルーシュが檻を開けて抱きしめてくれるのを待っている。
「Aさんも、恋をしているの？」
「してる。……しかも重症」
私のが、両想いかもしれないことは言わなかった。
うっかり口が滑ってしまったら、今までの十数年をふいにするような気がしたから。
ユーフェミアはスザクに告白をしようかしまいか、悩んでいるらしかった。
スザクとしては複雑な気持ちになるだろうな、と予想がついた。
スザクは典型的な日本男児だ。
どこか古風で、侍の様な気概を感じることがある。
「恋はね、惚れさせた方が勝ちなんだよ」
スザクを見ていて、母を見ていて、思っていたことだ。
恋は惚れた方が負けだ。
いつだって惚れた方が分が悪い。
惚れた方は、惚れられようと思って、勝ち目がないと分かっていてもいつまでもあがく。
惚れられた方は、何もしなくたって、無償の愛を手に入れてしまう。
「成程、魅力的であれば自然と、スザクさんは私を好いてくれる、ということですね」
ユーフェミアは元気よく、“頑張ります”と言って、私の隣を去って行った。
青春してるなあ、と思って溜息を吐いたら、窓から見える中等部のラクロス部と目が合った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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姫 - 素敵な作品をありがとうございます (6月26日 11時) (
レス) @page28 id: 04e95ce732 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 完結おめでとうございます(≧∀≦)面白かったです(≧∀≦)ヒロインを庇うルルーシュ、かっこよかったです！最後はハッピーエンドで良かったです(≧∀≦)これからも、頑張って下さい(≧∀≦) (2018年5月6日 0時) (レス) id: 5050a4539b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIORINE | 作成日時：2018年3月16日 15時
