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「戻り……ました」


声を掛けつつ、カカシは部屋中に漂う珈琲の香りと床に散らばる珈琲の粉にまたやったのかとミナトを呆れた顔で眺めた。



「お、お帰りなさーい。カカシ、Aちゃん。」


「只今戻りました。班長、失礼ながらどうしてこうなったか説明願えますか?」


「いやー、皆戻ってくる頃だから、僕も珈琲ぐらい淹れようと思ったんだけど……失敗しちゃった。」


「A、悪いけど片づけ……手伝ってやって。」


「分かりました。私が片付けておきますので、班長はあちらへ。」



ミナトの机を真っ直ぐ指差したAにミナトは素直に従い席に着いた。


手早く片付けていくAを眺めながら、隣に立ったままのカカシを見てミナトは声を掛ける。



「それで、どうだった?カカシ。Aちゃんは。」


「ミナトさんは……知ってたんですよね、アイツの記憶能力。」


「黙ってた事……怒ったかい?」


「別に。ま、あまり人に言いふらすような力じゃない事も、人付き合いが苦手なのも何となく……分かりました。」


「流石だね!どうだい?カカシはAちゃんと、上手くやっていけそう?」


「それはどーですかね。今はまだ……何とも。」




そう言いながらも、カカシ自身がAを見る眼差しが今朝と変わっている事にミナトは気付いたが、敢えて口には出さなかった。




「うーわ……珈琲臭ぇ!!」


「ミナトさん?……俺、今朝ちゃんと言いましたよね。」


「お、お帰りー!」



帰還したアスマとイタチに苦笑いを向けるミナトに、イタチは苛立ちながらも盛大にミナトが散らかした場所を片付けているAの加勢をして、そのまま全員分の珈琲を淹れた。




「それじゃあ、情報を整理していくよ。まず、今回のご遺体の身元は木ノ葉高等学校二年生、織部りか。いのいちさんから織部さんのご両親に本人確認が取れたって連絡もあった。死因は解剖結果を待たないとまだ分からない。カカシ。」


「はい、今回の被害者の特徴と類似した事件が過去に1件。遺体の特徴が一致してます。」


「……酷いことしやがるぜ……その事件、木ノ葉の生徒が殺られたあれだろ?」


「そういうこと。A、資料を。」


「はい。」




アスマに問われたカカシは予めAに用意させていた霧島カンナの事件資料をミナト達に手渡した。





「Aちゃん、被害者に学校や年齢以外の共通点はあったかい?」




資料を見ながら問いたミナトにAは首を横に振った。

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テン(プロフ) - ハルさん» ハルさんいつもいつも本当にありがとうございます!もー!ハルさんに誉めてもらえたらそれだけでやる気でます!(>_<)更新ゆっくりめで申し訳ありませんが、ハルさんの作品と言葉を活力になんとか頑張りますっ!苦笑 (2021年2月16日 0時) (レス) id: a5f75c2f95 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - テンさん…どうしたらこんな素晴らしいお話が思いつくんですか( ; ; )続きが気になって仕方ありません!!もう一つの作品もそうだし、やっぱりテンさんの書くお話大好きですー( ; ; )中々忙しいかと思いますが、頑張ってくださいね!!応援してます♪ (2021年2月15日 8時) (レス) id: 8c65bc0e51 (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - ハルさん» いや……もう……ハルさんの語彙力を私に分けてください!(T-T)取り敢えず、少しずつでも更新出来るように頑張ります(*^^*) (2021年1月23日 1時) (レス) id: a5f75c2f95 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - テンさん、新作おめでとうございます!相変わらずの文才で惚れ惚れしてしまいます…お話の続きもとっても気になります(*^^*)続き、楽しみにしてますね〜!! (2021年1月22日 7時) (レス) id: 8c65bc0e51 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テン | 作成日時:2021年1月21日 22時

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