11 ページ18
「イルカ先生、取り敢えずこちらの写真……頂いても構いませんか?保護者の方には
「……は、はい。」
動揺しながらもイルカが手早く用意した生徒の情報を手にしたカカシは、その場で直ぐにいのいちに連絡を入れた。
「あの……カカシさん。ここ数ヶ月でうちの生徒が2人も……これはやはり……学校関係者に犯人が……」
カカシの通話が終わるのを待って、両手を組み強く握りしめたイルカは深刻な表情でカカシにそう問いかけた。
「まだ、何とも……兎に角……前回同様、今回の事件が公になれば学校側は前にも増して混乱が生じるでしょうが……どうか、冷静な対応をお願いします。」
「これ以上……これ以上うちの生徒に被害者を出したくはありません!どうか……どうか1日も早い事件の解決をお願いします。その為なら、学校側は貴殿方に全面的に協力します。」
目に力を込めて切実に訴えてくるイルカにカカシは真っ直ぐ頭を下げた。
「ありがとうございます。それよりイルカ先生……貴方、顔色が悪い。どうか少しは休まれて下さいね。」
イルカに対してほんの少し微笑んで、ではと立ち上がるカカシにならってAも立ち上がりイルカに一礼すると校長室を後にした。
「カカシ、彼とはお知り合いですか?」
「あー……この学校はな、ナルトやサスケ以外にも警察関係者の子が大勢通ってるんだ。いのいちさんやシカクさんとこの子も居る。ま、そんな感じで昔から割と関わりがあってね。イルカ先生も警察関係者みたいなもんだよ。」
「犯人は……その事を知らないのでしょうか?」
「あぁ……俺もそれは引っ掛かる。警察関係者が多く出入りするのをここの教師陣は皆知ってる筈だ。それなのに、この学校の生徒に被害者が2人も出るなんて……どう考えても異常だね。」
「……殺害された二人の生徒さん、保護者はどちらも一般企業にお勤めの方でした。」
「確かか?」
「はい。先の死亡者二名の書類は先程全て目を通しました。」
あの短い時間で全てを見て覚えたと言うのか?
ほんの少し目を細めて内心驚いているのを隠しながらカカシは頭を掻いた。
「そう。ま、一旦戻るか。アスマ達もなんか掴んでるかも。」
そうしてAとカカシの二人は再び車に乗り込んだ。
42人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
テン(プロフ) - ハルさん» ハルさんいつもいつも本当にありがとうございます!もー!ハルさんに誉めてもらえたらそれだけでやる気でます!(>_<)更新ゆっくりめで申し訳ありませんが、ハルさんの作品と言葉を活力になんとか頑張りますっ!苦笑 (2021年2月16日 0時) (レス) id: a5f75c2f95 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - テンさん…どうしたらこんな素晴らしいお話が思いつくんですか( ; ; )続きが気になって仕方ありません!!もう一つの作品もそうだし、やっぱりテンさんの書くお話大好きですー( ; ; )中々忙しいかと思いますが、頑張ってくださいね!!応援してます♪ (2021年2月15日 8時) (レス) id: 8c65bc0e51 (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - ハルさん» いや……もう……ハルさんの語彙力を私に分けてください!(T-T)取り敢えず、少しずつでも更新出来るように頑張ります(*^^*) (2021年1月23日 1時) (レス) id: a5f75c2f95 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - テンさん、新作おめでとうございます!相変わらずの文才で惚れ惚れしてしまいます…お話の続きもとっても気になります(*^^*)続き、楽しみにしてますね〜!! (2021年1月22日 7時) (レス) id: 8c65bc0e51 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:テン | 作成日時:2021年1月21日 22時