世話を焼きたくなるあの子は陰キャで引き籠りでコミュ症です ２！

引き籠りとお花 ページ18

今日は冒険小説
昨日は恋愛小説
一昨日はファンタジー小説
その前は歴史小説
明日はなににしようかな？

夏目「Aちゃんは本当ニ本の虫だネ」

『うん、なっちゃんはゲームの虫？』

夏目「ゲームの虫はいないかナ？」

なっちゃんはたまに図書室に来てくれる

書庫に秘密の部屋なんて作っていつもはそこにいるんだけど

夏目「実験が一通り終わったかラ休憩だヨ」

『お疲れさま』

平和だ

『平和だね〜』

夏目「平和だネ。で、Aちゃんはどうして花を置いているノ？」

『お花？』

夏目「ほラ、ここにあル」

貸し出しカウンターの上に生花が置いてあった

『気付かなかった・・・』

夏目「結構端っこだネ、一体誰が置いたんだろウ？」

『つむちゃんじゃないよね・・・』

夏目「いたずらかナ？」

『なんのために？』

図書室に花を置いて花だらけにする新種の嫌がらせ！？

『ひえぇぇぇ・・・』

夏目「Aちゃんの思考が大変な事になってるネ・・・」

『あ、枯れちゃうから花瓶に入れておかないと』

夏目「花瓶なんてあるノ？」

『あ・・・なっちゃん・・・』

夏目「試験管にでも差ス？」

『うん・・・！』


この日だけだったらよかったんだけど・・・

『今日もある・・・』

つむぎ「昨日はパンジーでしたね〜今日はシクラメンですね〜」

『試験管に入れておこう・・・』

次の日も

『今日はシロツメ草だ』

宙「白くて可愛いな〜」

次の日も

『今日はチューリップだね』

零「可愛らしいのぅ〜」

次の日も

『今日は・・・スイートピー』

夏目「試験管に入らなくなってきたネ」

『何でこんなにマメにお花を置いてるのかな・・・？』

夏目「カメラでも付けてみル？」

『本格的になっちゃうからちょっと・・・。直接くれたらいいのに』

夏目「随分な恥ずかしがり屋さんなんだネ」


英智「図書室に毎日？」

『そ、そうなんです。別にっ、困っている訳じゃないんですけど。あっ、これ企画書ですっ』

英智「どの花もこの学院に咲いているものだね。了解、良い出来だよ」

『でもちゃんとお花屋さんで買ったようなものもありましたよ・・・ありがとうございます』

英智「ちょっと僕の方で調べてみるよ、また来てね。Aちゃん」

渉「お花ですか？」

『そうです、薔薇は置いてないんですけど何か知っているのではないかなって』

渉「戦力外ですね〜☆」

『わっくんもダメか』

渉「何故わっくん？」

『呼んで欲しいって言ったんじゃないですか・・・！』

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