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第2話 ページ3

ガラガラ
無機質な扉が開く音がする

私はハッとして片耳にはめたイヤホンを取った


大好きな赤葦くんの匂いが
風に乗って鼻をくすぐった

視覚が失われてから
他の感覚は、常人よりも鋭くなったかもしれない


コツコツとなる足音を聞き
私が座るベッドの前まで、赤葦くんが来たのを確かめると、一息吐いて


A「こんにちは」


赤葦くんがいるであろう方向に顔を向け
笑いかけながらいつもの挨拶をした


赤葦「その挨拶、やめない?」


ふてぶてしく呟いた赤葦くん
これもいつもの返答

距離を感じるから、らしい


クスクスと笑いながら「やだよ」と
返すと、ふと聞きなれた音が耳に入ってきた


A「あ、この音……」


赤葦くんが歩く度にカサカサと音がする
その原因は、ビニール袋


赤葦「ああ、今日はちゃんと買ってきた」

A「ほんとにっ?」


つい嬉しくなって
声色が変わった

私が単純すぎておかしかったのか
赤葦くんは鼻で笑った

いつもなら少しムッとするような事も
これがあれば許せてしまう

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  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキー梟

ミミズク


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津久野@おかん - 遅くなったけど、見にきたよー。赤葦くん...かっこいい (2014年12月12日 20時) (レス) id: 1f8c85daf1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆば太郎 x他1人 | 作成日時:2014年12月5日 1時

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