No.100 Confessions ページ10
「A」
「な、なに？」
真君に聴こえそうなぐらい、心臓が激しく動く。
緊張して声が裏返ったが、真君は気づいていないようで、眼鏡のブリッジを上げながら、目を泳がせていた。
「少し、話がしたい」
そう言われ、私は黙って顎を引く。
彼には見えただろうか。私の今の表情を。
心臓の音は聴こえてないかな。顔、赤くないかな。
少し歩いた所に公園があった。
寂しく電灯に照らされたブランコが、風で音を立てずに揺れていた。
ペンキは塗り替えられておらず、ジャングルジムは所々、赤茶色の部分が見えた。
真君が私の方を向く。だが、口を開かず、下を向いたままだ。
私は話の内容が気になり、待ちきれずに訊いた。
「…話って？」
2泊程置いて、真君は決心したかの様に顔を上げた。
暗い公園の中、3本程の電灯に照らされた真君の顔は、今までに見たことが無いくらい赤く、ただ、愛おしいと思った。
「好きだ」
その言葉に、私は耳を疑った。何かの冗談だろう、そう思った。
だが、真君の顔を見ると、そう思えない。
真剣な顔と眼差し。その目は私を捉えて離さない。
ああ、この人は私を好いていてくれたのに、私はどうして気が付かなかったのだ。
「私も……私も、好き。真君が好き。ずっと、ずっと前から好き」
そして私達は引き寄せられるようにハグをし、そして顎をそっと持ち上げられ、キスをした。
あの日、あの時の事故キスよりも、長い時間、とても優しいキスをした。
〜 第一幕 END 〜
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花粉の苺愛(プロフ) - 呪いの人形少女さん» 有難うございます！ごめんなさい、一応そういう表現はしたと思い…ます。夢主が特別とか、そういうのではないです決して！！！そう、決して！！申し訳ありません、すぐに編集させていただきます！ご指摘有難うございます (2016年5月8日 14時) (
レス) id: 5c6a76e93d (このIDを非表示/違反報告)
呪いの人形少女 - 面白かったです！最初から見たんですけど、笠松って女苦手じゃないんですか？夢主は特別とかですか？ (2016年5月3日 17時) (レス) id: 8d0eaa040b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イア x他3人 | 作者ホームページ：http://uranai.
作成日時：2016年3月3日 21時
