No.118 重々しい ページ28
あれから夏休みに入り、部の空気は少しずつ元に戻っていった。
私を除いては。
相変わらず私と谷地さんは険悪な雰囲気で、何度か澤村さんや清水さんにも注意されたが、元からなんだ、今更言われても困る。
「次の合宿は一週間…」
あの面倒くさい
きっとあの女は私にまた喧嘩を売りに来るだろう。
「はぁ…」
あの女のせいで私の中学校生活が全て枯れていった。
最初の時点で印象は悪かったが、徐々に挽回していけたんだ。
なのにあの女は私を……
刹那、体育館に中学時代に何度も聴いた声が響いた。
「どうもー、宮地さんの肩書きを破りに来ましたー、谷地でーす」
「谷地
「宮地A、私と勝負しな。アンタを負かして上へ行く。因みに、
「いつから偉そうな口叩けるようになったの？
落ちこぼれも負け犬もアンタだよ」
「やめて！！」
私と谷地
その声の主は、谷地仁花だった。
私と谷地
「仁花！！？アンタ、コイツがいる所に入ったの！！？」
「だ、だって」
「だっても糞もない！！この女は、キセキの世代を！」
「やめろ！！！！」
突如響いた私の怒鳴り声に全ての人が静止する。
体育館に私の荒い呼吸が響く。
「何回言わせたらわかるわけ？私がキセキの世代を何だって？
これ以上同じこと言ってみろ、ただじゃ済まさない。
アイツと同じ目に合いたく無いんだったら黙ってこの場を去れ。私はこんな肩書きに興味はない、欲しけりゃくれてやるよ」
「…あっ、そう。じゃあもう良いや。しょーもない奴になったね、ほんと。
幻滅したよ。……私が憧れた宮地Aはこんなんじゃない」
そう言い残すと、谷地
私は背中から感じる視線と重々しい空気に耐えられず、謝罪の言葉を口にした。
「空気を悪くしてしまってすみません。今日は帰ります」
私だって好きでこうなったんじゃない。
私は逃げるように体育館を出ていった。
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花粉の苺愛(プロフ) - 呪いの人形少女さん» 有難うございます！ごめんなさい、一応そういう表現はしたと思い…ます。夢主が特別とか、そういうのではないです決して！！！そう、決して！！申し訳ありません、すぐに編集させていただきます！ご指摘有難うございます (2016年5月8日 14時) (
レス) id: 5c6a76e93d (このIDを非表示/違反報告)
呪いの人形少女 - 面白かったです！最初から見たんですけど、笠松って女苦手じゃないんですか？夢主は特別とかですか？ (2016年5月3日 17時) (レス) id: 8d0eaa040b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イア x他3人 | 作者ホームページ：http://uranai.
作成日時：2016年3月3日 21時
