No.117 険悪 ページ27
合宿が終わり、部活動も取り敢えずは一段落付き、以前の様なピリピリとした空気は嘘の様に無くなった…訳でも無いが、少しずつ変わってきているのは確かだった。
ある日、私は提出し忘れたプリントを出しに、担当の教科の先生を探していて、部活に遅れてしまった。
提出物を渡し、急いでジャージに着替え、体育館の中に入る。
「遅れて済みません!!!」
「お、宮地、丁度良かった。忙しいから挨拶出来てなかったらしいんだ」
部員達が集まっている方を見ると、見慣れた様な小さい金髪頭が視界に入る。
相変わらずオドオドしていて、私を見つけた瞬間に震え出した。
え、何で………あっ
「あー、谷地さんですか。そっか、谷地さん、マネージャーだったんだね」
「は、はひぃ!!!」
「合宿中、Aちゃんが忙しくて挨拶が出来なかったからね。一応紹介しておこうと思って」
「そうだったんですか」
私が話し掛けると、更に怯えた様に震え上がる谷地さんを見て、潔子さんが谷地さんを庇う様に前に立った。
まあ、仕方無いよね、結構睨んでたし。
第三者の目が無くともわかる程険悪な雰囲気が漂っていた。
「あ、御免なさい、忘れ物したので取りに行ってきます!!
すぐ戻って来ますね!」
取り敢えず、今、この場に私は居ない方が良いだろうと判断し、苦し紛れの言い訳をして体育館を飛び出した。
「あーあ、」
また、私は独りになるのかな。
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花粉の苺愛(プロフ) - 呪いの人形少女さん» 有難うございます!ごめんなさい、一応そういう表現はしたと思い…ます。夢主が特別とか、そういうのではないです決して!!!そう、決して!!申し訳ありません、すぐに編集させていただきます!ご指摘有難うございます (2016年5月8日 14時) (レス) id: 5c6a76e93d (このIDを非表示/違反報告)
呪いの人形少女 - 面白かったです!最初から見たんですけど、笠松って女苦手じゃないんですか?夢主は特別とかですか? (2016年5月3日 17時) (レス) id: 8d0eaa040b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イア x他3人 | 作者ホームページ:http://uranai.
作成日時:2016年3月3日 21時